ニュース

GUGAが「生成AI人材認定カード」を提供開始、“生成AI人材”を可視化するための取り組みを推進

 一般社団法人生成AI活用普及協会(以下、GUGA)は24日、生成AIに関するリテラシー・スキルを有する人材を可視化する取り組みの一環として、「生成AI人材認定カード」を提供すると発表した。クレジットカードと同様のサイズで発行される同カードをスマートフォンなどの端末にかざすと、オープンバッジの受領状況をもとに、生成AIリスキリングに取り組んだ学習歴が一覧で表示され、就職・転職や取引などの場面で生成AI活用レベルを簡単に証明できるという。

 GUGAでは、“AI初心者”のために誕生した、生成AIリスクを予防する資格試験「生成AIパスポート」を2023年8月から実施している。また2024年9月には、この生成AIパスポートの取得をキャリア形成や人事評価に活用できるよう、学習歴を信頼性高く証明する手段として、国際技術標準規格に準拠したオープンバッジの発行を開始した。

 今回発表された「生成AI人材認定カード」も、こうした生成AIに関するリテラシーやスキルを持つ人材を可視化する取り組みの一環。デジタル名刺サービスなどでも活用されているNFC(近距離無線通信)カードを採用しており、同カードをスマートフォンなどの端末にかざすと、GUGAが発行するプロフィールページへと遷移する。このプロフィールページ上に、あらかじめ自身が登録したオープンバッジが一覧で表示され、学習歴を証明できる仕組みだ。

 なおオープンバッジは、国際技術標準規格「IMS Global Learning Consortium」に準拠し、ブロックチェーン技術を採用した高い信頼性を持つ、ネットラーニングが提供するものが対象で、その中から、GUGAが認定するオープンバッジのみを、プロフィールページに登録・表示できる。GUGAでは今後、生成AIに関するリテラシーやスキルを学べる各種講座・資格試験が発行するオープンバッジの認定を推進するとしている。

 またカード種別は、Basic、Silver、Goldの3種類の発行を予定しているが、現時点では、生成AIパスポートのオープンバッジ取得者を対象としたBasicのみを提供する。

 利用料金(税込)は、カード発行手数料が3300円、月額利用料が550円。なお利用特典として、1年間以上の継続利用者は、生成AIパスポート有資格者向けの資格更新テスト「生成AIパスポート 資格更新テスト」の受験費用を免除するとしている。