ニュース

生成AI活用普及協会、「生成AIパスポート試験」のシラバスを改訂 合格者向けの資格更新テストも開始へ

 一般社団法人 生成AI活用普及協会(Association to Generalize Utilization of Generative AI、以下:GUGA)は1日、“AI初心者”のために誕生した、生成AIリスクを予防する資格試験「生成AIパスポート」のシラバスを改訂し、2025年2月開催の試験より適用すると発表した。これに伴い、新シラバスに対応した「生成AIパスポート公式テキスト 第3版」の販売を10月1日より開始する。また、生成AIパスポート有資格者を対象に、AIリテラシーのアップデートを証明する「生成AIパスポート 資格更新テスト」を2025年2月に開催することも発表された。

 生成AIパスポートは、AIに関する基礎知識、生成AIの簡易的な活用スキルの可視化を行うための資格制度。AIを活用したコンテンツ生成の具体的な方法や事例に加え、企業のコンプライアンスに関わる個人情報保護、著作権侵害、商用利用可否といった注意点などを学べるという。

 同試験が対象とする生成AIは発展が著しい領域であり、すべてのビジネスパーソンに求められるリテラシー/スキルは変化していくため、GUGAでは、その変化に対応した最新情報をキャッチアップし、継続的なリスキリングに取り組むことが、生成AIの安全な活用には重要だと指摘。こうした点を考慮し、生成AIパスポート試験のシラバスを改訂して、2025年2月開催の試験より適用することを決定した。

 あわせて、新シラバスに対応した「生成AIパスポート公式テキスト 第3版(製本版)」を10月1日より順次販売開始する。まずは製本版より提供し、楽天KoboやKindleを対象とした電子書籍版は、10月中旬の販売開始を予定している。

 なお今回の改訂では、さまざまな領域の生成AIにおいて新しいモデルやツール、機能が登場し、各目的に合わせた選定が重要視されるようになったことを受け、各種生成AIの具体的なモデルやツールに関する言及を追加した。さらに、4月に経済産業省と総務省より公表された「AI事業者ガイドライン(第1.0版)」にて、これまで経済産業省、総務省などが個別に作成していたガイドラインが1つに統合されているため、これに合わせた改訂も行っている。

 加えて今回は、通常の「生成AIパスポート試験」とは別に、生成AIパスポート有資格者を対象とした「生成AIパスポート 資格更新テスト」を2025年2月に開催することも発表された。このテストでは、シラバスの改訂内容を中心に出題され、合格者には新たにオープンバッジを発行する。GUGAでは同試験により、生成AIパスポート有資格者の継続的なリスキリングを促し、より信頼性の高い生成AI人材(生成AIを学び続けている人材)の可視化を推進する考えだ。

 「生成AIパスポート 資格更新テスト」の受験費用は6600円(税込、学生は3300円)で、申し込み方法については、生成AIパスポート有資格者に順次メールで連絡するとしている。