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上田市、市内の保育園30園のWi-Fiネットワーク環境をバッファロー製品で整備

VPNルーター「VR-U300W」や屋内・屋外向けアクセスポイントなどを導入

 株式会社バッファローは8日、長野県上田市 健康こども未来部 保育課が、市内の保育園のIT環境導入にあたり、Wi-Fi一体型のVPNルーター「VR-U300W」をはじめとする、バッファローの法人向けネットワーク製品を採用したと発表した。

VR-U300W

 上田市内の保育園30園では、毎日の登降園管理や保育計画・記録の作成など、多くの園業務を紙資料で対応していたほか、保護者との遅刻・欠席に関する連絡のやり取りを電話で行っており、多い日には20件を超える連絡対応に追われることもあったという。また電話対応後も、各担任が事務室まで移動し、遅刻・欠席のメモ書きを確認していたとのこと。一方で、保護者からも「電話がつながりにくい」といった声が上がっており、双方にとって改善が必要な状況だったとのこと。

 そこで、園業務の効率化と保護者満足度向上を目的に、業務支援ツール「CoDMON」および、ツール運用のためのタブレットを導入。あわせて、タブレットが安定して使えるWi-Fi環境を構築するため、バッファローのネットワーク製品を利用して園内ネットワーク環境の整備を行った。

 具体的には、事務室にVPNルーターのVR-U300WやPoE給電阿知応スイッチ「BS-GS2016P」を設置したほか、各教室や登降園の受付場所など、タブレット利用の可能性がある場所で電波調査を実施し、2.4GHz帯もしくは5GHz帯でマイナス67dBm以上になるよう、無線LANアクセスポイント「WAPM-1266R」「WAPS-1266」を施設規模に応じて配置し、電波強度を確保している。

 また一部の保育園では、園庭に直結する半屋外テラスでのタブレット利用を想定。雨風や園庭の砂ぼこりなどの影響が想定されるため、防護等級IP55に対応した高い防塵・防水性能を持つ「WAPM-1266WDPR」を、半屋外テラスに設置した。

 こうした環境の整備により、保護者は、遅刻・欠席に関する連絡をスマートフォンのCoDMONアプリからいつでも行えるようになり、園の職員も、朝の連絡対応が減ったことで負担が軽減したという。また、登降園管理など多くの業務がデジタル化されたことで、保育計画・記録の作成時間が約1/2になった職員もいるなど、園業務効率化を実現したとしている。