ニュース

SaaS管理基盤「マネーフォワード Admina」、情シスのための従業員データベース機能を追加

 マネーフォワードi株式会社は2日、SaaS管理プラットフォーム「マネーフォワード Admina」において、人事のデータベースと連携し、情報システム部門のSaaS・デバイス管理業務に適した従業員データベースを作成できる「Universal Directory」と、管理・閲覧権限をカスタムできる「Role機能」を提供すると発表した。

 マネーフォワード Adminaは、SaaSのIDを一元管理するサービス。マネーフォワードのコア技術であるアカウントアグリゲーションを活用し、各種SaaSと連携することによって、社内で利用されているSaaSを可視化し、セキュリティリスクを低減するという。また、SaaSの契約更新やアカウント棚卸しのタイミングを管理する機能、社内のITデバイスなどの一元管理機能を追加するなど、さまざまな機能強化を図ってきた。

 今回は同サービスにおいて、2つの新機能を新たに提供する。そのうちのUniversal Directoryは、社内のさまざまな部署や管理台帳に分散した正社員、契約社員、アルバイト、ゲスト等の情報を、マネーフォワード Adminaで一元管理できる機能。人事データベースから必要な情報のみを自動で同期するとともに、人事が管理していない従業員、契約社員、アルバイト、業務委託先などの情報も登録することにより、“情シスのための従業員データベース”を作成できるという。

 人事データベースとの連携後は自動で更新されるため、双方をメンテナンスする必要はないほか、取得した従業員情報には固有のIDを割り当て、SaaSやデバイスをひも付けることにより、どのIDがどのSaaSやデバイスを利用しているかを追跡することも可能で、棚卸しの手間を削減できるとした。加えて、部門で管理しているメンバー情報もマネーフォワード Adminaのデータベースに統合し、共同編集することも可能だ。

 マネーフォワードiでは、こうした機能により、情報システム部門が、従業員の所属や入退社の状況をリアルタイムかつ正確に把握できるようになるため、他部署とのコミュニケーションコストが削減され、管理業務の効率化を実現すると、そのメリットを強調している。

 なお同機能は、事前登録したユーザーから順次案内するとのこと。

 一方のRole機能は、マネーフォワード Adminaの管理・閲覧権限を付与できる機能。管理画面にて適切な権限の作成が可能で、例えば「営業部門で利用しているSaaSの管理のみを行える権限を作成し、営業部門のアシスタントに割り当てる」といった利用に対応する。