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情シス向け業務支援サービス「マネーフォワード Admina」、情シスのための従業員DB機能を正式リリース

 マネーフォワードi株式会社は11日、情報システム部門(以下、情シス)の業務を支援するクラウドサービス「マネーフォワード Admina」において、情シス向けの従業員データベースを作成できる機能「Admina Directory」を正式リリースすると発表した。

 マネーフォワード Adminaは、情シスの業務を支援するサービス。SaaSのIDを一元管理するサービスとしてスタートし、PCやスマートフォンなどの社内のITデバイスを統合管理できる「デバイス管理機能」を2023年9月に追加するなど、機能の強化を行ってきた。また2023年11月からは、人事部門のデータベースとデータ連携し、情報システム部門のSaaS・デバイス管理業務に適した台帳を作成できる「Universal Directory」を、一部ユーザー向けに提供開始していた。

 今回正式リリースされたAdmina Directoryは、このUniversal Directoryを改称したもので、全ユーザーへの提供を開始する。正社員・アルバイト・業務委託など、雇用形態を問わずすべての従業員情報を集約し、一元管理できるが、マネ―フォワード Admina上には情シスに必要な情報だけが連携され、性別・住所・給与情報など、人事労務で扱う秘匿性の高い情報は集約されないという。また、社内IDとして自動判定したいドメインを複数設定できるため、グループ会社など、社内で複数のドメインを管理している企業も活用できるとした。

社内IDとして判定したい複数ドメインを登録

 加えて人事台帳を、表計算ソフトウェアなどを使って複数のファイルで管理している場合も、従来の管理項目をAdmina Directoryにそのまま引き継ぐことが可能。管理画面から表示項目のソートやカスタム項目の追加なども行える。

 さらに、各SaaSとの連携によって、人事側の従業員データベースにない社内IDが見つかった場合は「未登録ID」として登録され、契約形態、就業ステータスなどを編集して社内IDに追加可能。これにより、アルバイトや業務委託などの従業員情報も抜け漏れなく管理でき、一時的なゲスト利用の後、未利用になったまま残っているアカウントを検知・棚卸ししたり、メールアドレスを持たない従業員を、従業員番号を使って名寄せしたりすることも行えるとのこと。

未登録IDをまとめて確認