ニュース

ヤフー・データソリューション、生成AIでデータ結果の仮説設計・分析をサポートする機能を試験導入

 LINEヤフー株式会社(以下、LINEヤフー)は24日、事業者向けデータソリューションサービス「ヤフー・データソリューション」で提供している、Yahoo! JAPANのビッグデータをWebブラウザ上で調査・分析できるツール「DS.INSIGHT」の機能として、OpenAIの生成AIを利用し、データ結果の仮説検証や分析をサポートする機能の試験導入を開始したと発表した。

 DS.INSIGHTは、ヤフーが提供する検索サービスと位置情報サービスから得られる各種ビッグデータを、Webブラウザ上から調査・分析できるダッシュボードサービス。これまでは、主に検索データなどを基に生活者の興味関心を可視化する「DS.INSIGHT People」、特定エリアの生活者情報や店舗・施設の来訪者情報を可視化する「DS.INSIGHT Place」、ビッグデータからターゲットのライフスタイルや興味関心を把握し、詳細なペルソナを作成する「DS.INSIGHT Persona」、上昇トピックやトレンドを可視化分析する「DS.INSIGHT Trend」――の、4つの機能を提供してきた。

 一方で、市場調査や商品企画などの仮説設計、分析にDS.INSIGHTを活用する際のハードルの1つとなるのが、大量のデータ結果の読み解きである。特に、データ分析に慣れていないユーザーの場合、「データが大量にあり、どこが重要か分からない」「表示されたデータから結果を読み解きたいが、方法が分からない」といった悩みを抱えていることが多く、データを活用した仮説検証や分析の際に手間や時間を要したり、求めている分析結果が出せなかったりするという。

 今回提供される新機能は、こうした課題を持つユーザーを支援するためのもの。DS.INSIGHT Peopleの、特定のキーワードと一緒に検索されているキーワードをマッピング形式で表示する「共起キーワード」機能、または、特定のキーワードを検索している人が、その検索前後に他にどんなキーワードを検索しているのかを時系列で表示できる「時系列キーワード」機能で、検索したいキーワードを入力し、「AIでデータを考察する」をクリックするだけで、AIによる分析結果が表示される。

 AIによる分析結果には、表示された大量なデータをキーワード群に分類し、傾向の読み解きや、そのキーワード群が検索された背景などの考察が記載されるため、データのクレンジングやカテゴライズなど、分析時の前工程を大幅に簡略化でき、要約されたデータを用いて、議論や資料作成に時間を費やせるとのこと。