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ヤフー・データソリューション、生成AIが検索の時系列からユーザーの行動変容を考察する新機能を試験導入

 LINEヤフー株式会社は3月29日、行動ビッグデータを用いた事業者向け分析サービス「ヤフー・データソリューション」のサービスの1つとして提供されている、検索・人流データから人々の興味・関心を分析できるデスクリサーチツール「DS.INSIGHT」において、検索行動の推移から、ユーザーの行動変容を生成AIが考察する機能の試験導入を開始すると発表した。

 DS.INSIGHTは、検索・人流データから人々の興味・関心を分析できるデスクリサーチツールで、今回は、検索データなどを基に生活者の興味関心を可視化する「DS.INSIGHT People」において、検索の時系列からユーザーの行動変容を生成AIが考察する機能を試験導入する。

 具体的には、特定のキーワードで検索しているユーザーが、前後にどのような検索をしているのかを時系列で知ることができる「時系列キーワード」機能での分析を拡張。特定のキーワードで検索しているユーザーをいくつかの性別や年代ごとに分類し、興味関心の移り変わりや行動の流れを、特定のキーワードで検索した日を起点とした時系列で提示する。

 例えば「注文住宅」を検索しているユーザーの分析では、「30代女性」といった人物像が、「注文住宅」と検索した日を起点として「24日前から家を新しく建てることを検討している」「12日後までに、家を建てる際の費用やハウスメーカーの比較検討を始める」「12日後から、間取りなど家づくりの詳細な検討に入る」などの行動の流れを、「検索期間」「キーワード」「考察」としてテキスト形式で出力する。

 また、「サウナ」と検索したユーザーの分析の場合、「40代男性」といった人物像が、「サウナ」と検索した日を起点として「9日前までアウトドア活動や飲食店について興味を持っている」「9日前から健康やリラクゼーションに関して調べている」「当日から1日後まで、自宅でサウナを楽しむ方法やサウナの効果、具体的な施設について調査している」などの行動の流れを、「検索期間」「キーワード」「考察」としてテキスト形式で出力する。