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ヤフー・データソリューション、デスクリサーチツール「DS.INSIGHT」で生成AIに関する試験機能を追加

第1弾として、検索キーワードから「隠れたニーズ」を生成AIが分析する新機能を提供

 LINEヤフー株式会社は7日、多様なサービスから得られる行動ビッグデータを用いた事業者向け分析サービス「ヤフー・データソリューション」において提供している、検索・人流データから人々の興味・関心を分析できるデスクリサーチツール「DS.INSIGHT」において、生成AIに関する3つの試験機能を導入すると発表した。その第1弾として、生成AIが検索ビッグデータから「隠れたニーズ」を見つけてくれる機能の試験導入を開始する。

 DS.INSIGHTは、検索データと人流データを基に、データ分析に詳しくない利用者でもさまざまな分析が可能なデスクリサーチツール。

 今回提供される新機能は、検索データなどを基に生活者の興味関心を可視化する「DS.INSIGHT People」において、特定のキーワードと一緒に検索されているキーワードをマッピング形式で表示する「共起キーワード」機能での分析を、生成AIがサポートするもので、検索キーワード同士のつながりの中から、一見してわかりづらい隠れた傾向を生成AIが考察し、テキスト形式で出力するという。

 DS.INSIGHT Peopleにおいては、すでに2023年10月から、生成AIがデータを検索キーワード群に分類し、傾向の読み解きや、それらが検索された背景などを分析結果として出力する機能を試験導入している。この機能は、「共起キーワード」のマップをカテゴリーごとに整理し、ユーザーの分析結果についての文脈理解をサポートするものだったが、新機能では、膨大なビッグデータに隠れた、既存機能ではカテゴライズされないような検索キーワード同士のつながりを生成AIによって発見可能となっており、この発見を、新規事業などのビジネスアイデアへ活用してもらうことが狙いとした。

 また同時に、データ分析の前工程となるデータクレンジングや考察などの作業を短縮し、分析業務の負荷を低減するとしている。

 例として、「マスク」についての分析結果の場合、既存の生成AIによる考察機能では、人々の検索行動の意図として「マスクのブランド・メーカー」「マスクの特性・機能」などといったカテゴリーに分類する。一方、新機能では、ビッグデータから「ファンデーション」との関連性を見いだし、マスクに付着しづらいファンデーションを探す「隠れたニーズ」を提案するという。

 なお、この新機能を利用するには、INSIGHT Peopleの「基本画面」で分析したい検索キーワードを入力し、「共起キーワード」の分析画面で「隠れたニーズを調べる」をクリックして分析を開始すればよい。そうすると、「背景」「ユーザーのニーズ」「商品企画やコンテンツ企画のアイデア」についての分析結果を生成AIが出力してくれるとのことだ。