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ヤフー・データソリューションサービスをアップデート、分析ツール「DS.INSIGHT」に2つの新機能

 ヤフー株式会社は1日、事業者向けデータソリューションサービスで提供している、ヤフーのビッグデータをWebブラウザ上で調査・分析できるツール「DS.INSIGHT」をアップデートし、2つの新機能を公開したと発表した。

 DS.INSIGHTとは、ヤフーが提供する検索サービスと位置情報サービスから得られる各種ビッグデータを、Webブラウザ上から調査・分析できるダッシュボードサービス。

 1つ目の強化としては、主に検索データをもとに生活者の興味関心を可視化する「DS.INSIGHT People」において、「時系列キーワード」機能を追加した。特定のキーワードを検索したユーザー群が、その前後でどんなキーワードを検索するのかを表示する機能。生活者の興味関心やニーズがどこにあるのかを時系列で調査できるという。

 例えば、「冷蔵庫」を検索する1~2週間前には「新築 外溝」「賃貸」といった住宅に関するキーワードが検索され、また「冷蔵庫」と同じタイミングでは「洗濯機」「ベッド」といった大型の家具・家電を、1~2週間後には「カーテン」「レンジ台」など小型の家具・家電がそれぞれ検索される傾向にある、といったことが調べられる。調べられる期間は前後360日まで。

 2つ目は、ヤフーに蓄積された位置情報データなどをもとに、特定エリアにおける生活者の実態や動きをまとめて可視化する機能「DS.INSIGHT Place」において、人口推移で複数地域の比較が可能となった。従来は、エリア内の来訪者数・居住者数を閲覧できるのは1地域ずつだったが、今回のアップデートでは最大5地域まで指定して比較調査を行えるようにした。なお、地域は市区町村単位まで指定できるとのこと。

 また、「DS.INSIGHT Place」の基本画面と地域比較画面では、表示されている結果をコピーして手持ちの資料などに張り付けられるクリップボードを搭載している。