ニュース

東芝デジタルソリューションズとミーク、両社のIoT基盤を連携させたソリューションを提供

IoTプラットフォーム「MEEQ」とクラウドデータ基盤「GridDB Cloud」を連携

 東芝デジタルソリューションズ株式会社とミーク株式会社は17日、ミークのIoTプラットフォーム「MEEQ(ミーク)」を使って集めたIoTデータを、東芝デジタルソリューションズのIoT向けクラウドデータ基盤「GridDB Cloud」に蓄積・活用できることを両社共同で検証したと発表した。両社は今後、GridDB CloudとMEEQを組み合わせたIoTプラットフォームを顧客に提案していく考えだ。

 東芝デジタルソリューションズのGridDB Cloudは、高頻度で発生する膨大なIoTデータを収集・蓄積し、リアルタイムで検索・分析を行えるクラウドデータ基盤。これを活用することで、ビジネス上の意思決定を迅速かつ正確に行えるよう支援できるという。また社会インフラシステムなどで多くの実績があり、高い信頼性を備えているとのこと。

 一方のMEEQは、ドコモ、KDDI、ソフトバンクの3キャリアのモバイルデータ通信網上に、セキュアな閉域網を簡単に構築できるIoT向け通信プラットフォーム。負荷やセキュリティの観点から、既存のネットワークにIoTデータを流したくない利用者に向け、安全な閉域網によるIoTシステムを提供している。

 両社は今回、この両製品・サービスが正常に連携できることを検証・確認した。クラウド上でデータを管理するデータ基盤と安全な閉域モバイルデータ通信網、さらには情報を可視化するためのツールの連携動作が検証済みであるため、IoTシステム構築の自由度がさらに高まるとともに、システム構築にかかる時間とコストを削減できるという。

 また、IoTを新たに使い始めたい利用者からの要望が多い、初期コストを抑えたスモールスタートなど、柔軟性の高いシステム構築も可能。ビジネスの拡大とともにセンサーの数やデータ収集頻度を上げるなど、規模を大きくしていくことができる。

 なお、この連携ソリューションは、工場IoTや農業IoT、交通IoTなど、さまざまな領域に適用可能な点もメリット。両社では、IoTのユースケース集を含んだホワイトペーパー「今すぐ始めるIoT」を作成し、IoTソリューションを迅速に導入する際の課題と、その解決手段について紹介しているとのことだ。