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東芝デジタルソリューションズ、サイト間DBレプリケーション機能を搭載した「GridDB 5.6 EE」

 東芝デジタルソリューションズ株式会社は17日、ビッグデータやIoTデータの管理に適したデータベース「GridDB」の新版として、サイト間データベースレプリケーション機能を搭載した「GridDB 5.6 Enterprise Edition(EE)」を提供開始すると発表した。

 GridDBは、産業や社会を支える多種多様なシステムを構築・運用してきた知見・実績を基に、東芝デジタルソリューションズが開発したスケールアウト型データベース。膨大な時系列データを効率よく蓄積し、高い性能をスケーラブルに発揮できる点を特徴としている。

 今回は新たに、災害に備えて異なる拠点に複製されたデータ(レプリカ)を、万一に備えて保存しておくだけでなく、サイトを横断したデータ分析も可能にする機能「サイト間データベースレプリケーション」を新たに搭載した。サイト間で転送された更新データを分単位でレプリカに反映することにより、平常時でもレプリカにアクセス・分析できるという。

 これにより、サイトを横断して分析を行い、より高度な知見を得ることが可能になるほか、レプリカは常にアクセスできる状態になっているため、万一の大規模災害時にはレプリカを短時間でプライマリに切り替えられ、災害からの復旧時間短縮を実現できるとしている。

 このほか今回は、増大するデータ規模に対して高速なアクセスを維持したいというユーザーニーズに応え、大量のデータを複数のサーバーを使って分散処理する際に、分散を最適化する機能や、データをより小さな単位で分散させ、処理の並列性を高める機能、データの圧縮率を高めてストレージのコストを下げ、高速にアクセスする機能なども追加されている。