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東芝デジタルソリューションズ、米クラロティのIT/OT向けセキュリティプラットフォーム「CTD」を販売

 東芝デジタルソリューションズ株式会社は15日、拡張型モノのインターネット(XIoT)向けサイバーフィジカルセキュリティ企業の米Claroty(以下、クラロティ)と、サイバーセキュリティプラットフォームに関する販売代理店契約を締結したと発表した。

 この契約に基づき、東芝デジタルソリューションズは15日に、制御システム向け資産の可視性、リスクと脆弱性の管理等を実現する、クラロティのサイバーセキュリティプラットフォーム「Continuous Threat Detection(CTD)」の販売を開始した。

 CTDは、顧客資産の可視化を可能とするオンプレミス型のサイバーセキュリティソリューションで、IT環境のセキュリティリスクを最小化するために行っている管理策を、OT環境にも適用できるようにする。

CTDアラートビュー:正当なトラフィックを特徴付ける挙動基準値を生成して、異常や既知、未知、新たな脅威に対してリアルタイムに警告を発する

 今回、東芝デジタルソリューションズは、東芝グループが制御システムの領域で培ってきた、資産識別技術をはじめとするサイバーセキュリティ技術を組み合わせ、CTDの導入から運用支援まで一貫したサービスを提供する。これにより、OT、IoT、IIoT機器の可視化と保護、脅威の早期発見を可能とし、OTセキュリティを強化する。

 また、産業用ネットワークにおいては、独自プロトコルが使用されていることが多く、ITセキュリティツールとの互換性がなく、セキュリティ脅威を把握することが困難という課題がある。今回、東芝デジタルソリューションズから提供を開始するCTDは、日本の制御システムで多く使用されているプロトコルであるTC-net1Gに対応することで、現在見える化ができていない製造現場の多くの資産情報を把握することが可能となる。今後も、日本の産業現場特有の環境においても資産とネットワークの可視化を実現させるため、他のプロトコルへの対応を拡大していく予定としている。