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東芝デジタルソリューションズ、ビッグデータ・IoT向けデータベースのマネージドサービス「GridDB Cloud」を販売開始

 東芝デジタルソリューションズ株式会社は6日、ビッグデータ・IoT向けデータベース「GridDB」を、パブリッククラウド上のマネージドサービスとして提供する「GridDB Cloud」の販売を開始した。

 GridDBは、東芝デジタルソリューションズが産業や社会を支えるシステムを構築・運用してきた知見・実績を基に開発した、スケールアウト型データベース。膨大な時系列データを効率よく蓄積して、高い性能をスケーラブルに発揮でき、IoTやビッグデータに適した「時系列データ指向」「ペタバイト級の高い処理能力」「高い信頼性と柔軟な拡張性」「開発の俊敏性と使いやすさ」といった特徴を備える。

 GridDB Cloudは、GridDBがオンプレミスで提供してきた性能や安全性を担保しつつ、パブリッククラウド上のマネージドサービスとして提供することで、企業のデジタルトランスフォーメーションやアジャイル開発のニーズに応えるサービス。規模や用途に応じて6つのモデルが準備され、適切なモデルを選ぶことで迅速にサービスを開始できる。サービス開始後にデータが増えたときは、モデルを変更したり、サーバーやストレージを追加することで、簡単に拡張できる。また、データベースの運用・監視も東芝デジタルソリューションズが一括して行うため、企業の負荷を下げられる。

 クラウドネイティブなアプリケーションや、パブリッククラウドが提供するさまざまなマネージドサービスから、JDBC(Java Database Connectivity)やWebAPIを介して、簡単にGridDBを呼び出し、操作できる。アプリケーションをGridDB Cloudと同じパブリッククラウドに配置することで、オンプレミスと同様な高速なアクセスも可能となる。

 IoT機器などからの時系列データをリアルタイム登録するために、FluentdやAzure IoT Edgeとの連携が可能。既存のデータを一括して登録(バッチ登録)する場合は、Embulkを使用できる。GridDB Cloudの運用ツールを使って登録されたデータをグラフ表示でき、ユーザーがデータを自由に可視化したい場合には、Grafanaとの連携も行える。

 GridDB Cloudは、GridDB ECサイトでの販売となり、価格は月額29万5000円(税別)から。また、GridDB Cloudの販売開始キャンペーンとして、2021年9月末までに契約したユーザーは、基本サービスの月額利用料が1年間(12カ月)20%割引となる。