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B-EN-G、製造業向けシステムmcframeのSaaS版「mcframe X」を発表、先行顧客との実証プロジェクトに着手

 ビジネスエンジニアリング株式会社(以下、B-EN-G)は19日、製造業各社のニーズに合わせて柔軟にカスタマイズ可能な、ものづくりクラウド「mcframe X」(略称、mcX)を、2023年4月から段階的に提供すると発表した。

 B-EN-Gでは、生産・販売・原価管理を中心として、海外向けERP、IoTやPLM製品なども備えた、ものづくりデジタライゼーションを推進するパッケージソフトウェア「mcframe」を提供している。

 mcframe Xは、現在オンプレミスで提供しているmcframeの機能と柔軟性を生かしつつ、クラウドサービス(SaaS)として提供する。より実効性を深めるために、先行顧客との実証プロジェクトを行い、その結果を踏まえながら段階的に提供していく予定としている。

 B-EN-Gでは、会計や顧客管理などの企業向けシステムではソフトウェアパッケージを適用するケースが大半を占めており、さらにSaaSの利用も増えてきたが、生産管理システムは業種・業態や製品による固有要件のほか、各企業に特有の要件にも対応が必要なため、パッケージ標準ベースでの導入は難しく、SaaSでの利用はさらに困難との考え方が一般的だと説明。一方で、市場環境やIT技術の変化・進化のスピードが加速しており、かつ、パンデミックの影響で働き方や考え方に変化が生じており、SaaSは変化に迅速に対応できることから、生産管理システムでもSaaSを求める声が高まりつつあるという。

 こうしたことから、mcframe Xは「mcframeのDNAを継承」「クラウド」「つながる」「使いやすいUI」「カスタマイズ可能」「継続的な機能アップデート」「データドリブン」といった製品コンセプトに基づき、生産管理領域でも使えるSaaSの実現を目指す。

 充実した標準機能と柔軟性というmcframeの特長を損なうことなく、SaaS化を可能にし、クラウドネイティブなアーキテクチャにより、場所やデバイスを選ばない、拡張性や連携性が高い、セキュリティへの対応といったクラウドの利点を享受可能にする。

 APIや他クラウドとの連携アダプターを用意することで、早期に、安価に、必要に応じてつなぐことを可能とする。使いやすさの面では、ユーザーの使いやすさを追求したWebベースのUIを新規に採用し、業務ニーズに応じてプログラミングレスでUIの変更も可能(ローコード/ノーコードWebUI基盤)とする。

 さらに、生産管理領域の個別要求に応じられるよう、画面・帳票・ロジックの追加・変更やデータ連携を可能にする。カスタマイズをしても機能アップデートが可能なため、常に最新のバージョンが利用可能。データ基盤により、データドリブンな意思決定やAI活用を実現するとしている。