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B-EN-G、製造業向けクラウドERP「mcframe X」に生成AIチャットボット「ACE」を実装

カスタマイズ範囲の拡張や業務サポート機能の強化も実施

 ビジネスエンジニアリング株式会社(以下、B-EN-G)は1日、ものづくりクラウドERP「mcframe X」において、半期ごとの定期アップデートを実施し、新版「同 Ver.24.2」を提供すると発表した。今回は、mcframe Xのデータと生成AIチャットを連携した業務遂行支援ツール「ACE」の追加などが行われている。

 mcframe Xは、クラウドサービスでありながらカスタマイズ可能な、ものづくりのためのクラウドERP。利用企業の業界や製品による固有要件にも柔軟に対応するほか、アップデートにより市場環境の変化やIT技術の進化にも継続的に対応できる点を特徴としているという。

 同サービスは、個別ニーズへの対応力を高めることによる生産性向上の実現を目指し、定期的にアップデートを行っているが、2回目となる今回のアップデートでは、生成AIチャットボット「ACE」を実装した。

 この「ACE」は、データへのアクセス性改善と円滑な業務遂行を支援する機能で、担当者が入力した内容をもとに、データの抽出や、次の操作、アクションを提案してくれる。こうして、データ調査や問い合わせ対応をACEが代替することにより、担当者の作業時間の短縮や業務の削減が見込めるとのこと。

 また、ユーザーの登録した問い合わせ内容や、そのフィードバックを学習し、自社の運用や担当者の業務手順に適したツールへと成長する点も特徴。今後はさらに、エラー特定機能や、異常データ指摘機能などの搭載も予定している。

 このほか今回は、ノーコード開発基盤「Developer Platform」にアドオンテーブルの追加機能を実装し、利用企業固有の仕様、カスタマイズ要件への対応範囲を拡張。加えて、アドオンと操作画面の英語対応、ユーザー別の画面設定の保持により、担当者の拠点や業務に合わせたUIを設定できるようにした。

 また、稼働状況やリソース使用状況のリアルタイムなモニタリング機能、ログの確認が可能な管理者用の画面、4つの原価計算(標準原価、実際原価、予算原価、実績(速報)原価)と分析機能などの追加も行われた。