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ヤマハがビデオコラボレーションシステム「CS-800」「CS-500」発表、独自の音声・映像技術でより快適なWeb会議を実現

 ヤマハ株式会社は1日、カメラやマイクなどを備えるとともに、独自の音声・映像技術によって快適なWeb会議の体験を支援するビデオコラボレーションシステム「CS-800」「CS-500」を、2023年1月より販売開始すると発表した。価格は12万1000円(税込)から。

 新製品のうちCS-800は、マイクとスピーカー、カメラ、映像出力(HDMI)を内蔵した一体型ビデオサウンドバー。一方のCS-500は、マイクとカメラ、映像・音声出力(HDMI)を内蔵し、接続するディスプレイのスピーカーを活用することで、軽量・小型化したモデルである。

CS-800(上)とCS-500(下)

 両製品とも、オープンスペースなどの騒がしい環境下でも遠隔会議を可能にする独自の通話音声ソリューション「SoundCap」に、カメラの画像情報を活用することで、より高精度な声のみを抽出できるようにした新技術「SoundCap Eye」を搭載する点が特徴。内蔵する4Kカメラでは、通話先に鮮明な映像を届けるとともに、映像をAIが解析して会議参加者の顔の位置を常に追跡できるようにしている。

SoundCap Eyeによる会議参加者の追跡

 また、新開発のビームフォーミングマイク「Hexa-Microphone」は、カメラが検出した会議参加者の音声にフォーカスし収音する機能を備えているので、騒がしい環境下でもクリアな音声を通話先に届けられるとのこと。

 一方で通話先から届く音声については、CS-800/CS-500を導入した周辺の環境に合わせて聞き取りやすくなるよう自動補正され、音量も適切に自動調整されるので、使用環境を気にすることなく、オフィス内のさまざまな場所で快適な通話体験を得られるとした。

 なお両製品では、内蔵カメラに視野角120°の広角レンズを採用しているが、広角レンズは広い視野で空間全体を撮影し、会議参加者全員をカメラフレームに収められる一方、参加者一人一人の顔が相対的に小さくなり、表情までを的確に伝えにくい点がデメリットとなっていた。

 そこで、カメラの映像解析による会議参加者の位置検出と、Hexa-Microphoneによる発話者の位置検出を組み合わせて、通話先の相手が見るべき場所を自動判定し、その場所を自動でズームする「スマートフレーミング機能」を搭載。話者の表情をクリアな音声と合わせて通話先に届けることで、発言意図が伝わる円滑なコミュニケーションを実現するとしている。

スマートフレーミング機能

 このほか新製品では、ユーザーが近づいたことを検出し、外部ディスプレイを含めて自動的に起動する「オートウェイクアップ機能」や、ディスプレイを通じて接続や使用方法を伝えるユーザーガイド、USBケーブル1本でPCとの接続が完結するシンプルな接続性を提供するとのこと。

 価格は、CS-800が15万9500円(税込)、CS-500が12万1000円(税込)。いずれも2023年1月の発売を予定している。

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