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ヤマハ、オープンスペースでの快適な遠隔会議を支援するスピーカーフォン「YVC-330」 会議室向けのさまざまな機能も継承
2019年10月7日 13:32
ヤマハ株式会社は7日、6名程度の中規模会議に適したスピーカーフォン「YVC-330」を発表した。新開発の音声信号処理技術「SoundCap」を搭載しており、オープンスペースでも快適に遠隔会議を行えるように支援するという。価格は6万円(税別)で、11月下旬の発売を予定している。
ヤマハでは、大規模向けの「YVC-1000」、中規模向けの「YVC-300」、小規模/モバイル向けの「YVC-200」と、利用シーンや規模に応じて利用できるスピーカーフォンのラインアップをそろえているが、今回発表されたYVC-330はYVC-300の後継製品。
数々の音声処理技術によって「話しやすく」「聞きやすく」「疲れない」音声コミュニケーションを実現するといった従来の特徴はそのままに、会話をさまたげるような周囲の環境音が多く存在するオープンスペースでも、発話者の声を明瞭(めいりょう)に相手側に届け、快適な遠隔会議を実現できるようにしたという。
具体的には、本体に内蔵された複数のマイクを用いて、音の発生源との距離を高精度に推定し、本体近くの発話者の声を収音する一方、会議に不要な周囲の雑音を抑制する「収音範囲制限機能」を搭載。発話者の声を明瞭に相手側へ届けられるようにした。
また、発話者の発言状態を認識してマイクのミュート/ミュート解除を自動で行う「マイク自動ミュート」により、周囲の騒音を相手に届けることを防ぐほか、周囲の騒音の大きさに合わせて、スピーカー音量を常に適切なボリュームに調整する「スピーカー音量自動調整」も備えた。
ヤマハでは、企業における課題として、遠隔会議をしようとしても会議室が取れない、かといってオープンスペースでは雑音が多くて会議に適さないといった点を指摘。今回提供する3つの機能をまとめて「SoundCap」技術と位置付け、オープンスペースでも遠隔会議を手軽に開催できるようにすることで、企業におけるコミュニケーションを支援するとしている。
もちろん、会議室での利用に適したさまざまな機能も従来製品から受け継いでおり、会議室では6名程度の中規模な遠隔会議に適しているとのこと。例えば、3つのマイクを用いた話者追尾機能により、会議参加者の声を明瞭に収音できるほか、USBバスパワーではクラス最大となる瞬間最大91dBの音量に対応しているため、相手側の声を聞き逃すことはないとしている。またYVC-300と同様、同一機種を2台連結することで対応可能な会議の規模を10名程度まで拡張することが可能だ。
PCとはUSBもしくはBluetoothで接続して利用するのは、従来製品と同様。専用ドライバは不要なため、すぐに使い始められるとしている。
なお、音に関する問題は利用環境によって異なるため、ユーザーがそれぞれの利用環境で検証できるよう、ヤマハでは、YVC-330の無料貸出サービスを11月上旬より開始する予定。さらに同社のデモルーム(東京・港区高輪)でも、11月上旬より同製品を体験できるようになるとのこと。