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グレープシティのUIコンポーネントセット「ComponentOne 2022J v2」、Blazor向けを中心に機能強化

 グレープシティ株式会社は、業務アプリケーション開発に便利なデスクトップ/Web/モバイル用.NETコンポーネントを収録したスイート製品「ComponentOne」の新版「同 2022J v2」を8月31日にリリースすると発表した。

 ComponentOneは、データグリッド、チャート、入力、ナビゲーションなど、業務アプリケーションに必要とされる機能を包括的に収録したUIコンポーネントセット。Windows Forms、WPF、ASP.NET、ASP.NET Core、Xamarin、Blazor、WinUIに対応しており、デスクトップからWeb、モバイルアプリまで、1つの製品で開発を行うことができる。

 今回の新版では、C#言語でWebアプリケーションのSPA(Single Page Application)を実現するフレームワーク「Blazor」で利用可能なコンポーネントを中心に、新機能を追加した。

 まず、データグリッドコントロール「FlexGrid」には、コンテキストメニューとクリップボードの機能が追加された。コンテキストメニューは、データグリッドの列ヘッダの右側に表示される[…]ボタンをクリックすると表示でき、並べ替え、フィルタリング、グループ化といった操作をしやすくする。

 一方のクリップボードでは、任意の行、列、セルが選択されている際に、キーボードショートカットもしくはコンテキストメニューから、カット、コピー、ペーストなどのクリップボード操作行えるようになった。

 また「WPF」向けでは、大量のデータセットを読み込んで表示する際に、先にプレースホルダーを表示するスケルトンローディングを選択可能にした。従来よりさらに改善されたデータ仮想化処理を提供するC1VirtualDataCollectionと組み合わせると、10億個のデータを表示する場合にも高いパフォーマンスを維持するとしている。

 このほか「Windows Forms」向けでは、SelectionModeプロパティをMultiRangeに設定すると、複数範囲を選択可能になった。エンドユーザーは[Ctrl]キーを押しながらマウスドラッグして複数の範囲を選択できる。

 なお、ライセンスは1年定額制のサブスクリプション方式で販売され、最上位エディション「ComponentOne Enterprise」の場合、1ユーザーライセンスあたり、初年度費用が16万5000円(税込)、2年目以降の更新費用が年間8万2500円(税込)となる。