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Dropbox Japan、最新バックアップソリューション「Dropbox Backup」を発表
従来のバックアップ機能を拡張し単独製品としてもリリース
2022年4月15日 06:15
Dropbox Japan株式会社は14日、最新のバックアップソリューション「Dropbox Backup」を提供開始すると発表した。同日には、「Dropbox Backup」の開発背景や製品概要について説明会が行われた。
「Dropbox Backup」は、Dropboxのバックアップ機能に基づいて開発されたもので、新しい復元フロー、パソコンでのバックアップ管理の設定など、ユーザーからリクエストのあった新機能によってアップグレードされている。また、スタンドアロン型クラウドバックアップソリューションとして、Dropboxアカウントを持っていなくても利用することが可能となっている。
Dropbox Japan 代表取締役社長の梅田成二氏は、「Dropbox Backup」をリリースする背景について、「当社では、Dropboxの機能追加と拡張を継続的に行い、さまざまな場所に分散して働くユーザーがコンテンツを整理し、作業を円滑に進められるよう支援している。昨年は、デジタルコンテンツの整理整頓や検索、活用に役立つ新しい機能や製品を発表してきた。その中で今回、デジタルファイルのバックアップと復元が簡単にできるようになるソリューションを新たに提供する。Dropboxのバックアップ機能は、これまでもユーザーから非常にニーズの高い機能となっていた。そこで、このバックアップ機能をさらに拡張するとともに、単独製品としてもリリースすることにした」と述べている。
「Dropbox Backup」では、ファイルやフォルダの「コピー」を自動でバックアップし、必要に応じてクラウドからすぐに復元することが可能。これにより、写真や動画、個人用ドキュメントなど、大切なファイルを保護するために必要な対策を、事前に講じられるという。
Dropbox Japan アジア太平洋・日本地域統括ソリューション本部長の岡崎隆之氏は、「クラウドバックアップに対する認識として、『クラウドよりもローカルのほうが安全』、『クラウドよりもローカルのほうが安い』、『バックアップはとれているから心配ない』という3つの誤解が存在している。しかし、実際には、ローカルバックアップを適切に運用するのは非常に難しく、安全性についても、保管場所・運用によっては脆弱な場合もある。コスト面でも、復元やデータを失った場合のコスト、冗長なハードウェアコスト、作業コストまで考慮する必要がある。さらに、復元作業も容易ではなく、長いリストア時間を待つことになる。最新のクラウドバックアップソリューション『Dropbox Backup』では、これらの課題をすべて解消し、安全なデジタルライフを実現する」としている。
「Dropbox Backup」の主な特徴としては、複雑なバックアップ操作をシンプル化し、デスクトップからすべてを管理できるようにした。バックアップの進行状況や履歴の確認、特定ファイルの優先設定を1か所で完結することができる。また、自動のセーフティネットを実装。ファイルは共有ファイルから分離して自動バックアップされるため、緊急バックアップを上書きしてしまうことがない。バージョン履歴は、契約内容に応じて30日から180日まで対応。バックアップしたファイルは、クラウドからいつでも、どこでも参照できる。万が一、問題が発生した場合には、数回クリックするだけですぐに復元を開始でき、ファイルはクラウドのバックアップから自動で復元される。
さらに、「Dropbox Backup」のリリースにともない、新たな提供形態として「Dropbox Backupプラン」を用意した。「Dropbox Backupプランは、コンピュータ1台と外部ドライブ1台を対象としたバックアップ専用プランで、デバイス単位で管理を行うことができる。バージョン履歴は30日間。バックアップの容量上限は無制限となっている」(岡崎氏)と説明した。