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Dropbox、仮想ワークスペース「Dropbox Spaces 2.0」のプライベートベータ版を公開

 Dropbox Japan株式会社は18日、コラボレーションのための仮想ワークスペース「Dropbox Spaces」について、新バージョンとなる「Dropbox Spaces 2.0」を発表した。同時に、情報整理や共同作業、場所を問わない安全な作業を可能にする、Dropboxの複数の新機能も公開した。

 Dropbox Japanでは、Dropbox Spacesは当初、進化した共有フォルダとして導入されたが、現在ではプロジェクトの開始から完了まで、社内外の相手との共同作業を可能にする独立した製品となったと説明。Dropbox Spacesでは、Dropboxの共同作業機能がすべて1カ所に集約されており、チームが共同でプロジェクトを管理できるとしている。

 Dropbox Spacesでは、「プロジェクト Space」を作成して、社内チーム、外部クライアント、コンテンツ、タイムライン、プロジェクトタスクを1カ所に集約、整理が可能。進捗状況を直感的に把握できる環境でプロジェクトを円滑に進めながら、チームでアイデアを出し合い、共同作業を行うことができる。

 また、やるべきことに優先順位を付けて、プロジェクトを円滑に進められる。複数のプロジェクトにわたるタスクの作成、管理、割り当て、コメント入力が可能で、関連するタスクにプロジェクトファイルを添付して、自分だけのTo-doリストを管理できる。

 関連するプロジェクト情報を素早く検索、追加、管理でき、Dropbox Spacesにファイル(従来のファイル形式や、Google ドキュメントなどのクラウド コンテンツなど)を簡単に直接追加して、プロジェクト全体からファイルを検索できる。

 ミーティングについても、Dropbox Spacesから簡単に会議への参加、開催、フォロー アップができる。議題、アクションアイテム、参加者などの重要な情報を、カスタマイズ可能な会議用テンプレートにまとめ、議事録をプロジェクトSpaceに直接追加できる。議事録はカレンダーの招待に自動で同期されるため、全員が常に同じ情報を共有できる。

 共有されたチームビューで、作業中のプロジェクトやプロジェクトの更新情報を把握でき、最新情報フィードの投稿にファイルを添付して、コメントにテキスト、絵文字、ファイルリンクなどで返信ができる。

 Dropbox Spaces 2.0は現在、プライベートベータ版として公開されており、利用にはアクセス権のリクエストが必要。

 Dropbox Businessの機能強化としては、Dropboxで利用可能なアプリ「Dropbox App Center」に30を超える新しいアプリが追加され、Dropboxパートナーが提供する70以上のツールに連携できるようになった。Dropbox App Centerはベータ版として、一部のDropbox Business StandardおよびAdvancedユーザーに公開している。

 また、新しい拡張機能により、企業のブランドイメージ確立をサポートするとともに、チームメンバーが管理者の許可を受けてブランドをカスタマイズできるブランデッド共有や、共有したデータへのアクセス状況を追跡できるを提供する。

 このほか、重要な共有フォルダのアクティビティを常に把握できるフォロー機能、デスクトップ、ドキュメントフォルダ、ダウンロードフォルダをDropboxに自動でバックアップできる機能、チームメンバーが1つの安全な場所にパスワードを保管できるDropbox Passwords(ベータ版)などの機能も提供する。

 Dropboxのセキュリティ面では、管理者が疑わしい挙動やリスクの高いアクティビティ、データ漏えいの可能性をリアルタイムで検知できる機能や、個人情報保護について予防策が取れるよう、管理者が個人データと機密データをラベル付けできるデータ分類機能、誰が、いつ、どの種類のファイルを共有しているかなど、社外へのデータ共有状況について管理者にインサイトを提供するチーム外共有レポート、規制によって一定期間保持することが求められているコンテンツを、ユーザーが誤って削除してしまうことを防ぐデータ保持機能などを追加した。

 また、電子署名ソリューション「HelloSign」では、ドキュメントのアップロード、書類の準備、署名依頼の手順を分かりやすく示した、新しいワークフロー体験をすべてのユーザーに提供する。この改善により、重要な契約書への電子署名依頼をより簡単に完了できるようになり、企業の「脱ハンコ」による生産性向上を後押しするとしている。