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パナソニック、開発者向けパッケージ「Vieurekaカメラ スターターキット」をアップデート

ディープラーニングを活用しやすくなる新機能を搭載

 パナソニック株式会社は22日、IPカメラをIoTデバイスとして活用する「Vieureka(ビューレカ)プラットフォーム」対応カメラ(VRK-C301)を同梱した開発者向けパッケージ「Vieurekaカメラ スターターキット」において、アップデートモデル「同 Ver2」を販売開始すると発表した。価格はオープン。

 Vieurekaカメラ スターターキットは、VRK-C301と専用アダプタ、LANケーブル、開発用ソフトウェアキット(SDK)を同梱したパッケージで、開封してから短時間で、AIカメラを利用した画像解析を体験可能にするという。またSDKには、OpenCVを活用した顔検出アプリ、ロゴ認識アプリ、ディープラーニング(深層学習)を活用したオブジェクト検出アプリ、姿勢推定アプリなど、ユースケースのイメージがしやすいサンプルアプリケーションを付属しているとのこと。

 今回のアップデートモデルでは、従来も対応していたPython、OpenCV、TensorFlow Lite、AWS IoT Greengrassなどに加えて、Pythonのオープンソース機械学習ライブラリであるPyTorchを新たにサポートしており、現行モデルよりディープラーニングの開発がしやすくなるという。

 また、Amazon SageMaker Neoをサポートし、クラウド上のAmazon SageMakerとエッジデバイスであるカメラで推論するための機械学習モデルを最適化可能にした。このため、現行モデルよりもディープラーニングを高速に実行可能になったとのこと。

 さらに、Amazon Web Services(AWS)に動画をストリーミングできるサービスAmazon Kinesis Video Streams(KVS)に対応し、カメラから直接クラウドに映像データをストリーミング・保存できるようになったことから、これまで学習用映像データの収集にかかっていた工数を削減できるとした。

 なおVieurekaカメラ スターターキット Ver2も従来同様、マルツオンラインと共立エレショップでオンライン限定販売される。

同梱されるカメラ「VRK-C301」