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パナソニックNETSのVMS「ArgosView」とアジラの防犯セキュリティ映像解析AI「Asilla」が連携

施設における異常行動の早期発見や把握、対応を支援

 パナソニック ネットソリューションズ株式会社(以下、パナソニックNETS)と株式会社アジラは13日、異常行動の早期解決に向け、パナソニックNETSの映像監視システム(VMS)製品「ArgosView(アルゴスビュー)」と、アジラの防犯セキュリティ映像解析AI「Asilla(アジラ)」を連携させたと発表した。

 ArgosViewは、メーカー11社、732機種以上のカメラをサポートし、1システムで最大4万台の監視カメラを統合監視・録画可能なVMS。一方のAsillaは、あらかじめ学習した通常行動と、そこから逸脱した異常行動を検知することにより、サーバー1台あたり最大80台の監視カメラ映像を一括して解析処理できるAIソリューションである。

 今回の連携では、ArgosViewから受け取った監視カメラの映像をAsillaが解析することにより、転倒、千鳥足、けんか、破壊行為、長時間の滞留、違和感行動など、多岐に渡る異常行動を検知し、検知結果をArgosViewに通知する。ArgosViewの画面上では、映像とマップが強制的にポップアップして表示され、検知内容に応じてマップ上のアイコンが点滅するため、「どこで何が起こっているか」を一目で確認できるという。

 さらに、火災報知器や非常ボタン等、センサー設備による検知結果も同一画面に表示されるので、緊急対応が必要な事象を瞬時に判別可能になるとした。例えば、違和感を検知した場合は、対象となる現場で警戒態勢を取る必要が生じるが、その後、同じ場所で非常ボタンが押下されたことを検知した場合は、至急、対応する必要があることを判断できるとしている。

 また、ArgosViewから業務用チャットやメールを介して検知情報を通知し、スマートデバイスで確認できる仕組みにすることで、現場スタッフへの自動通知も実現できるという。例えば、施設内で利用客の転倒を検知した場合、その場所と事象をテキストにて通知した上で、現場のカメラ画像を送信するといったことが可能で、事象発生と当時に現場スタッフが発見し、状況を把握できるため、従来は中央監視室からの指示があるまで対応が難しかった事象についても、指示を待つことなく現場に駆け付けられるようになる。

 加えて、監視カメラの設置台数が数百台~数千台に上る鉄道の施設、大型商業施設などにおいても、低コストかつ省スペースで異常行動検知システムを導入できるとのことだ。