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IIJ、メールセキュリティサービス「IIJセキュアMXサービス」に次世代ウイルス対策エンジンを追加

深層学習を利用したDeep Instinctのエンジンを採用

 株式会社インターネットイニシアティブ(以下、IIJ)は14日、クラウド型の統合メールセキュリティサービス「IIJセキュアMXサービス」において、ウイルス対策機能を強化すると発表した。ディープラーニング(深層学習)技術を用いて未知のウイルスも検知できるDeep Instinctの次世代型アンチウイルスエンジンを基本機能に組み込み、提供開始する。

 セキュアMXは、企業のメールシステムに必要なセキュリティ機能をクラウド型で提供するメールセキュリティサービス。昨今では、Microsoft 365と組み合わせてメールセキュリティを強化するといった利用方法も増えているという。

 同サービスでは、検知エンジンとして複数セキュリティベンダーの製品を併用して多段的なウイルス対策/迷惑メール(スパム)対策を行い、脅威メールのすり抜けを防御しているが、今回はさらに、Deep Instinct社の次世代型アンチウイルスエンジンを採用した。

 同エンジンは、AIによる深層学習技術を用いて、数億を超える膨大なファイルのデータサンプルから悪性ファイルの特徴を数値化して作成した数理モデルを活用し、対象の危険度を予測する仕組み。ウイルス判定に深層学習技術を活用することで、未知のウイルスに対してもその構造から危険性を予測できるため、実行前にウイルスを識別してブロック可能になるとした。

 IIJでは、ウイルス検知精度の向上に加え、従来のパターンファイルを用いたウイルス対策では判定できなかった未知のマルウェア、ゼロデイ攻撃に対する防御機能を向上すると、その効果を説明している。

 なお、同エンジンは基本機能として提供されるため、追加費用なしで利用できる。

次世代型ウイルス対策エンジンのイメージ