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IIJ、クラウド型メールセキュリティサービスで「メール無害化オプション」を提供

「自治体情報システム強靭性向上モデル」の要求に対応

 株式会社インターネットイニシアティブ(以下、IIJ)は10日、クラウド型統合メールセキュリティサービス「IIJセキュアMXサービス」(以下、セキュアMX)の機能を拡充すると発表した。悪意あるメールを無害化する「メール無害化オプション」を、10月1日より提供開始する。

 「IIJセキュアMXサービス」は、メールの誤送信防止、添付ファイル暗号化、統計情報・ログ保存機能、外部媒体を含むメールの国内保管機能といった、メールシステムに必要なセキュリティ機能をトータルで提供するサービス。

 今回提供する「メール無害化オプション」では、受信メールを複製し、添付ファイル付きメールやHTMLメールについては、複製したメールに対して「添付ファイルの削除」「HTMLメールのテキスト化」「URLリンクの無効化」を実施し、無害化したうえでLGWAN接続系メールサーバーに配送する。

 総務省が推進している「自治体情報システム強靭性向上モデル」では、自治体間の専用ネットワーク(LGWANと、インターネット接続系のネットワークを分離するが要求されているが、インターネット経由のメールをLGWANに取り込む場合は、添付ファイルの削除など、メールの無害化を行うよう提言されている。「メール無害化オプション」は、こうした自治体情報システム強靭性向上モデルへの対策に有効なサービスとして提供されるとのことだ。

 なおメールの原本は、ユーザーが用意する専用のメールボックス、あるいはセキュアMXのメールボックスオプションを利用している場合はそちらのメールボックスに配送される。

 すでに提供されているWeb閲覧サービス「IIJ GIOセキュアブラウジングサービス」と組み合わせて利用すると、メール原本の添付ファイルについても、Webブラウザの画面情報のみが転送・表示される仕組みにより、安全に確認できるとのこと。

 加えて、セキュアMXの基本機能として提供される多段アンチウイルスや添付ファイルフィルタ、サンドボックスなどのオプションを併用すれば、より強固なセキュリティ対策を実現するとした。