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日立ソリューションズ・クリエイト、Microsoft Teamsと自動連携した仮想オフィス空間を構築できるサービスを提供

 株式会社日立ソリューションズ・クリエイトと株式会社日立ソリューションズは10日、クラウド上にMicrosoft Teamsと自動連携した仮想オフィス空間を構築し、コミュニケーション活性化を図る「仮想オフィスサービス」を、3月11日から販売開始すると発表した。

 日立ソリューションズ・クリエイトでは、テレワークなど新しいワークスタイルの実戦における、従業員のコミュニケーションや心理的安全性確保といった課題に対して、人事総務部門が中心となって、社内コミュニケーションツールとして定着していたMicrosoft Teamsを生かした仮想オフィスのプロトタイプ版を自社開発し、2021年5月~7月の約2カ月間、同社内で検証を行った。その結果、離れた場所で働いていても、従業員の約80%から、孤独や寂しさの軽減につながったというアンケート回答を得ることができたという。

 新たに提供する「仮想オフィスサービス」は、このプロトタイプ版を基に、さらなる機能改善を図った。

 サービスでは、従業員がブラウザーを起動すると、Microsoft Teamsと自動連携した仮想オフィスに出社でき、既に出社しているチームメンバーの顔が表示されるため、従業員はリアルな感覚を持ちながら、チャットであいさつし、業務を開始できる。

 Microsoft 365連携機能としては、Microsoft OutlookやMicrosoft Teamsとの自動連携により、話しかけたい相手の顔を見ながら、業務の状況やスケジュールを手軽に確認できる。ワンクリックでMicrosoft Teamsのチャットを起動できるため、従業員間のコミュニケーション頻度向上にもつなげられる。

 また、部署やプロジェクトなど、組織に依存しない形で自由に「チーム」を作成できる。チームに所属するメンバーについて、仮想オフィス内や実際の勤務場所、業務の状態をいつでも知ることができるため、チームで業務を進める上での心理的安全性確保に貢献する。チーム内に限定したチャットや掲示板の活用を通じて、一体感の向上を支援する。

 チームは、趣味の集まりでも作成でき、複数のチームに属することもできるため、雑談を含めた従業員同士のコミュニケーション活性化に役立てられる。

 画面については、職場をイメージした大小のフロアマップから、海水浴場やキャンプ場をイメージしたフロアマップまで、さまざまなテンプレートを標準で用意され、嗜好に合わせたフロアマップを利用できる。

 サービスの提供にあたっては、1万人を超える利用者が同時にアクセスでき、安定運用が可能なシステム基盤を実現。さらに、企業が利用している人事システムのデータを活用すること(CSV連携)で、組織変更に伴う人事異動や中途採用、退職者情報の反映にも対応する。

 仮想オフィスサービスの提供価格(税別)は、利用ライセンスが1人あたり月額800円(利用人数2000人までの場合)。2カ月間、仮想オフィスを試用できる「試行パック」は20万円。最小利用人数は100人。提供開始は4月4日(予定)。