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日立ソリューションズ、ワークスタイル変革ソリューションの新構想を発表 新常態の働き方を支援

オンライン記者発表会レポート、第1弾は仮想オフィスをクラウドで提供

 株式会社日立ソリューションズは31日、新常態(ニューノーマル)における働き方の実現に向けて、ワークスタイル変革ソリューションを刷新し、その第1弾として、米Walkabout Collaborativeがクラウドで提供する仮想オフィス「Walkabout Workplace」を、8月3日に販売開始すると発表した。

 同日に行われたオンライン発表会では、ワークスタイル変革ソリューションの新たな構想と「Walkabout Workplace」の概要、および今後リリースする新ソリューションについて説明した。

 日立ソリューションズでは2016年から、ITインフラ整備や制度改革、風土醸成など、自社で率先して働き方改革を推進し、そのノウハウをワークスタイル変革ソリューションとして2017年から顧客に提供してきた。また、新型コロナウイルス感染拡大への対応では、自社で勤務する約9割の社員を在宅勤務に移行するとともに、顧客への対応として、テレワークを支援するソリューションの無償提供も行ってきた。

 そして今回、これらのノウハウを顧客に提供するため、ワークスタイル変革ソリューションを刷新し、企業の新常態における働き方を強力に支援していく。

 日立ソリューションズ スマートライフソリューション事業部 事業部長の紀平篤志氏は、ワークスタイル変革ソリューションを刷新する背景について、「昨今の新型コロナウイルスの感染拡大にともない、日常の生活や仕事に大きな制約が発生し、企業の働き方も一変している。テレワークによる在宅勤務やオンラインでの会議、打ち合わせへの転換が余儀なくされ、社員は人とのかかわりや会話が減少し、一体感やチームワーク、モチベーションの低下が懸念されている。こうしたことから、新常態における働き方では、業務の遂行だけでなく、個人の心の問題もケアするソリューションが求められている」との考えを述べた。

日立ソリューションズ スマートライフソリューション事業部 事業部長の紀平篤志氏

 「新たなワークスタイル変革ソリューションでは、コンセプトを『一人ひとりがイキイキと働き、時代の変化に対応できる企業の実現』に刷新し、『自由な働き方』『究極の自動化』『働きがい』という3つの軸で価値を提供していく。今回リリースする第1弾製品を皮切りに、新常態の働き方に合わせて従来のソリューションをアップデートし、ラインアップをさらに拡充していく」と、ワークスタイル変革ソリューションの新たな構想を明らかにした。

ワークスタイル変革ソリューションの新構想

 新常態の働き方に向けたソリューション展開について、日立ソリューションズ スマートライフソリューション事業部 主管技師長の伊藤直子氏は、「『自由な働き方』では、加速するテレワークやオンラインコミュニケーション、仮想空間へのシフトを支援し、オフィスでもテレワークでもスムーズに業務ができる環境を整える。『究極の自動化』では、RPA/AIを最大限活用した人とロボットの協働で、さらなる業務自動化を支援し、出社しなくても済む業務形態を増やす。『働きがい』では、勤怠管理だけでなく日々のケアを実施し、安心して働ける組織風土の醸成を支援することで、従業員エンゲージメントの維持・向上を図っていく」と説明した。

日立ソリューションズ スマートライフソリューション事業部 主管技師長の伊藤直子氏

 「今回、第1弾ソリューションとして提供する仮想オフィス『Walkabout Workplace』は、『自由な働き方』の実現を支援するものとなる。これにより、テレワークで失われたオフィスの日常やリアルなコミュニケーション、雑談やザワザワ感、一体感などを仮想空間で再現することができる。これに加えて、『自由な働き方』に向けた第2弾ソリューションとして、8月末から米Personifyの遠隔プレゼンテーション『Personify Presenter』を販売開始する。さらに、『究極の自動化』に向けては、RPAの新機能として、RPA統合プロセス検出ソリューション『Automation Anywhere DiscoveryBot』を年内にリリースする。そして、『働きがい』に向けては、人事総合ソリューション『リシテア』のテレワーク対応バージョンを今秋に販売開始する予定」と、今後展開する新ソリューションのロードマップを紹介した。

新・ワークスタイル変革ソリューションのロードマップ

 新ソリューションの第1弾となる仮想オフィス「Walkabout Workplace」は、米Walkabout Collaborativeが提供するクラウドサービス。日立ソリューションズが日本初の販売代理店契約を締結し、8月3日から国内での販売を開始する。「Walkabout Workplace」を導入することで、在宅やサテライトオフィス、オフィスなどで、自由な働き方をする社員が、まるでひとつの「ワークプレイス」にいるかのような一体感が生まれるという。PCやタブレット、スマートフォン上におしゃれな仮想オフィスが表示され、社員は自室のデザインを自由に選択し、オフィスや会議室、休憩場所で雑談や打ち合わせを行うことができる。

仮想オフィス「Walkabout Workplace」のデモ画面

 また、各社員への連絡可否や、社員の勤務状況、社員同士のコミュニケーションの様子がフロア全体で可視化できるため、管理者はメンバーの様子をいつでも把握できる。これにより、企業は、適正な労務管理や社員のエンゲージメントとモチベーション向上を実現しながら、テレワークを導入することが可能となる。

 日立ソリューションズ ワークスタイルイノベーション企画部 部長の小倉文寿氏は、「Walkabout Workplace」のメリットについて、「『Walkabout Workplace』は、オフィスの何気ない日常やたわいもない会話、人の気配といったテレワークで失われてしまったコミュニケーションを仮想的に再現し、社員の心をケアすることに重点を置いている。仮想オフィスを通じて、人の存在を可視化することで、分散する社員が一緒に仕事をしているかのような一体感を醸成できる。また、お互いの存在を示すことによる長時間労働の抑止や、仮想オフィスへの出社・退社によるオン・オフの切り替えにもつながる」とした。

日立ソリューションズ ワークスタイルイノベーション企画部 部長の小倉文寿氏

 第2弾ソリューションの「Personify Presenter」は、PC内蔵カメラとソフトウェアだけで、迫力あるオンラインプレゼンテーションを実現する遠隔プレゼンテーション製品。AIが人物を認識して背景を削除するため、グリーンスクリーンを用意することなく、プレゼンターがスライド上を動き回り、感情を込めながらプレゼンテーションを行うことができるという。8月末に販売開始する予定。

「Personify Presenter」のデモ画面