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システムインテグレータのHBA、「Dr.Sum」と「MotionBoard」でデータドリブン経営のための管理会計BI基盤を構築

 ウイングアーク1st株式会社は25日、システムインテグレータの株式会社HBAが、管理会計BI(ビジネスインテリジェンス)環境として、データ基盤ソリューション「Dr.Sum」とBIダッシュボード「MotionBoard」を導入したと発表した。HBAではこれにより、データに基づいた意思決定を実現する、データドリブン経営のための基盤を構築したという。

 HBAでは従来、内製の経営管理システムに会計パッケージ製品を連携させ、各プロジェクトの状況把握や分析を行っていたが、経営管理システム内に散在する管理会計データをダウンロードしてExcelで加工する必要があった。このため、分析の開始が月次決算が確定した7~8営業日後にあり、報告までは2週間程度かかっていたという。

 そこでHBAは、新収益認識基準への対応を契機に、内製システムからERPパッケージへの移行と、データドリブン経営を実現するための基盤構築を決定。管理会計BIを実現するための製品として、Dr.SumとMotionBoardを導入した。

 製品の選定にあたっては、MotionBoardが、管理会計に必要なデータ入力を簡単に行える点と、サーバーライセンスによる定額の利用料金体系を採用しており、ライセンス数を気にせず、データの利活用を全社規模で進められる点が評価されたとのこと。

 HBAでは、ERPから抽出したデータを2次利用しやすいように加工した上で、Dr.Sumに取り込み、そのデータをMotionBoardで自由自在に分析する仕組みを構築。2021年4月より運用を開始した。その結果、月次決算確定後すぐに分析を開始できるようになったため、以前は2週間かかっていた報告のリードタイムが50%削減され、1週間前倒しできるようになっている。

 さらに、プロジェクトの損益状況をMotionBoardから日次で把握できるようになり、売上の見通しや赤字プロジェクトの予兆を察知して、迅速なアクションを起こせる環境が実現。加えて、管理会計業務を行うために必要な仕掛売上データを、MotionBoardから入力できるようになったことで、より実態に即したデータの活用が推進されている。

 このほか、予算対比や前年比などの管理会計レポートが自動出力されるので、データ加工・集計作業を大幅に削減。ドリルダウンや明細抽出の機能によって、要因の分析も可能になった。

 利用者についても、プロジェクトリーダー全員が経営データにアクセスできるようになり、各自が分析結果を迅速に業務に生かせる環境が整ったことで、現在は100名以上が管理会計BIを利用しているとのことだ。