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エレコムがBIダッシュボード「MotionBoard」導入、2つのダッシュボードにより営業活動を可視化

 ウイングアーク1st株式会社は2日、エレコム株式会社が、営業活動フェーズを可視化するダッシュボードを構築するにあたり、ウイングアーク1stのBIダッシュボード「MotionBoard」を導入したと発表した。

 PCおよびデジタル機器関連製品の開発・販売を手掛けるエレコムの法人営業部門では、以前からSFA(営業支援)、MA(マーケティングオートメーション)、名刺管理などのツールをはじめ、さまざまなシステムの導入が進められていた。しかしその一方で、各サービスのデータを一元的に把握できず、複数のレポートを手動で集計・統合するために、月100時間以上の工数と労力がかかってしまっていたという。

 また、各営業担当は独自のレポートで個別に分析をしていたことから、営業プロセス全体における課題がどこにあるかを判断しづらく、定点的なKPI観測や、部門ごとの比較分析が難しかったとのこと。

 そこでエレコムは、各システムのデータを統合して可視化でき、かつ迅速に運用できる新たなツールを検討。テンプレート導入からデータプレパレーションまでを支援する、ウイングアーク1stとリアライズの共同ソリューション「Data Empowerment Solution(DES)」が決め手となって、MotionBoardの導入を決めた。

 具体的な選定理由としては、営業活動を強化するための実践的かつ豊富なダッシュボードテンプレートが用意されており、要件定義から構築までを短期間で行えることや、データ加工に関する技術が求められ作業負荷の高い部分である「データ加工(データプレパレーション)」をサービスとして委託できることを挙げている。

 エレコムでは、ツールの検討開始から9カ月、キックオフからわずか3カ月という短期間でダッシュボードの実装を完了。現在はSFAツールとMotionBoardを連携させ、クロージングオペレーションと活動KPIの両ダッシュボードを運用している。

 このうち、クロージングオペレーションのダッシュボードによって、売り上げ実績から数字の着地見込みや目標までの差分を一目で把握できるようになり、受注プロセスが改善された。

 一方の活動KPIダッシュボードでは、活動件数、案件保有数、商談件数などの受注前の行動が可視化され、どういった活動が売り上げにつながっているかを定点的にチェックできるようになっている。

クロージングオペレーションダッシュボードの画面(サンプルデータ)
活動KPIダッシュボードの画面(サンプルデータ)

 こうして現在では、30名近くの営業マネージャーが、指標や進捗状況を同一画面で確認して分析できる環境が整い、顧客に最新かつ最適な製品を提案する営業活動に活用されているとのこと。また今後は、MotionBoardの活用範囲を広げ、営業活動の迅速な分析により、組織のさらなる強化を目指すとしている。