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関電不動産開発がウイングアーク1stの「MotionBoard Cloud」を導入、Salesforceに登録されているデータの報告書作成を大幅に短縮

 ウイングアーク1st株式会社は5日、関西圏および首都圏を中心に不動産ビジネスを展開している関電不動産開発株式会社が、ウイングアーク1stのクラウドBIダッシュボード「MotionBoard Cloud」を導入し、Excelマクロで行っていたSalesforceに登録されている膨大なデータの集計・報告書作成を大幅に短縮したと発表した。

 マンション販売では、1物件あたり毎週40件を超える問い合わせが寄せられることもあり、また、新築マンションの竣工は毎年1~3月に集中しているため、その時期の週末にはモデルルームへの来場者が急増する傾向にあるという。

 関電不動産開発では、Salesforceを導入し、これらの物件および顧客情報、営業の進捗状況などを一元的に管理しているが、全国で約15カ所に展開する各販売拠点の責任者にとって、毎週月曜日に行われる営業会議に提出する報告書の作成が大きな負担となっていた。

 Salesforceに登録されている膨大なデータをExcelに入力し、マクロを用いた集計や定型フォーマットに出力していたが、数百から1000戸以上といった大規模マンションになると、一連の処理が完了するまでに1時間以上を要し、担当している複数の物件について行う必要があり、報告書作成に忙殺されている状況だったという。

 こうした状況を、2016年4月に導入したMotionBoard Cloudが大きく改善。これまでExcelのマクロで行っていた作業をMotionBoard Cloudに置き換えたことで、1物件あたり1時間以上を要することもあったデータ集計処理が、わずか2~3分へと短縮された。これにより各拠点の責任者は、翌週の営業活動に向けたプランの策定や担当者のフォローなど、より重要な意思決定や課題解決、進捗管理に多くの時間を割いて集中できるようになったとしている。

 また、MotionBoard Cloudの明細データ形式(一覧型)によるExcelレポート作成機能は、従来のExcelマクロを用いた報告書とまったく同じフォーマットを再現することができ、営業責任者からも高く評価されているという。

 関電不動産開発がMotionBoard Cloudを導入した背景には、マーケティングオートメーション(MA)の実践という、より大きな営業活動の変革を目指した構想があると説明。物件選定から購入決断にいたるカスタマージャーニーのどのフェーズにいるのか、常に顧客の“現在地”を把握しながら的確なアクションを起こすMAは、今後の営業活動にとって不可欠のツールとなるとして、MotionBoard Cloudを核に多様なデータを集約して可視化を進めていくことで、本格的なMAにチャレンジしていくとしている。