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パナソニック、空間の混雑度や温度・CO2濃度などを計測・可視化するソリューション

オフィスや施設の安心・快適な運用をサポート

 パナソニック株式会社は、空間の混雑度、温度、湿度、CO2濃度などを定量的に計測し、データとして見える化する「空間見える化ソリューション」を12月より受注開始すると発表した。

 「空間見える化ソリューション」は、AIカメラ、CO2センサー、温湿度センサーなどの人・環境センサーをオフィスなどの空間に最適配置し、空間の状況を計測したうえで、その情報をクラウドに収集し、人や環境のデータとして提供するもの。パナソニックでは、ライブオフィス「worXlab(ワークスラボ)」に約1年間設置してさまざまなデータを計測・解析してきたが、そのノウハウを用いて、施設の管理者や利用者が活用しやすい、見える化されたデータを提供することで、安心・快適なワークプレイスの運用をサポートするという。

システム構成

 混雑度については、施設の利用者がモニターやスマートフォンなどで確認・共有できるので、例えば、執務室や食堂の混雑状況をリアルタイムに確認するといった使い方が可能になる。なお、混雑度(人数)をAIカメラで計測するので、実映像はアップロードされず、計測データのみがクラウドで収集されるとした。

 また空気環境は、CO2センサー、温湿度センサーで常時計測されて見える化され、管理者がスマートフォンやPCからリアルタイムの状況を確認できるようにしている。管理者はその状況に応じて、CO2濃度が高い場所での窓開けを徹底させたり、温度や湿度が場所によって偏っていないかをチェックしたりすることが可能だ。さらに、しきい値を超える値が計測された時には、メールでアラートを通知する機能も備えた。

 なおシステムでは、LTE回線を用いてデータをクラウドへ自動収集する仕組みを採用しており、管理者が多拠点の情報を遠隔管理することも可能なほか、計測したデータを分析するツールによって、今後の改善・改修提案などへの活用も行える。このほか、クラウドから計測データを他システムに提供するAPIデータ提供サービスも用意されたとのこと。