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KDDI、IoTクラウドに混雑可視化機能やリモートからの映像確認機能などを追加

 KDDI株式会社は、センサー・クラウド・データ表示機能までワンストップで提供する「KDDI IoTクラウド Standard」に、エコモット株式会社と共同開発した「混雑可視化パッケージ」、「LIVEコース Pro」の2つの機能を追加し、5月19日より提供すると発表した。

 KDDI IoTクラウド Standardは、データの見える化やアラート通知、データ蓄積など、IoT/M2Mに必要な機能を提供するクラウドサービス。センサーからクラウド、データ表示機能までをKDDIがワンストップで提供する。

 今回発表された新機能のうち「混雑可視化パッケージ」は、SIMカード内蔵の専用カメラで撮影した映像をクラウド上にてAI解析し、検知された人にマスキングをかけて表示する機能。これにより、プライバシーに配慮した上で、空間の混雑・空き状況などを可視化できるという。

 可視化された情報は、PCやスマートフォンなどのさまざまなデバイスから自由に確認可能。加えて、固定回線を使用しないため、回線工事を伴わず簡単に設置を行える点も特徴とした。

 価格は、1台あたり月額2640円(税込、以下すべて同じ)。別途、専用デバイスの費用や設置費用などが必要となる。

 KDDIによれば、中小規模の飲食店や病院・地方自治体の受付に表示して来店客・患者などが混雑状況を確認できるようにしたり、オフィスでの会議室に設置して状況把握に利用したり、といった活用例が考えられるとのこと。また、「サーマルカメラパッケージ」「換気促進パッケージ」などと併用すると、新型コロナウイルス感染症対策をより強化できると説明している。

飲食店の利用イメージ
会議室の利用イメージ

 一方の「LIVEコース Pro」は、蓄積した映像をPCやスマートフォンから確認できる、クラウドサーバー機能を提供するもの。監視・管理といった用途にとどまらず、遠隔から現地の状況をリアルタイムに把握するなど、さまざまな用途での活用が期待できるとのことだ。

 価格は、サービスID(データ表示画面のログイン用ID)利用料が1IDあたり5500円、1台あたりの機器接続料は、保存期間1日の場合で月額2200円、同10日の場合は月額3850円、同30日の場合で月額4400円。別途、1台あたり1万1000円の契約事務手数料がかかる。