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NTTデータ先端技術、統合運用管理ソフト「Hinemos ver.7.0」を2022年3月に提供
メッセージフィルタによる運用自動化の促進、RPA管理機能の強化などを実施
2021年10月15日 08:30
NTTデータ先端技術株式会社は、統合運用管理ソフトウェア「Hinemos」において、新版「同 ver.7.0」を2022年3月より提供開始すると発表した。
Hinemosは、「収集・蓄積」「見える化・分析」「自動化」など、統合運用管理に必要な機能をワンパッケージで提供する統合運用管理ソフト。運用管理に必要な機能が統合されているため、運用管理業務の遂行に必要な機能間のシームレスな連携を実現するほか、製品の導入・維持管理を容易にしており、運用のトータルコストを削減できるという。また、基本機能はオープンソースで提供されている。
今回の新版では、デジタルトランスフォーメーション(DX)を推進するITシステム運用現場からの要望を受け、運用の自動化や全体最適、運用集約、コスト削減に寄与するための新機能を提供する。
まず、ルールエンジンを活用し、インテリジェントなアラートと自動化を実現する「メッセージフィルタ」機能を搭載した。管理対象システムから発生する大量のメッセージに対し、不要なメッセージの抑制と関連メッセージの集約を行え、本質的なイベントへのフィルタリングを可能にしている。これにより、本質的なイベントへの対処の自動化といった、運用自動化と運用無人化を促進できるとのことだ。
また、Hinemosが提案するアプリケーション監視における新たな運用として、SDML(Software Defined Monitoring and Logging)を提供する。SDMLでは、ソフトウェアでモニタリング(監視)とロギングを定義・制御しており、監視設計を必要とすることなく、Hinemosが自動でアプリケーションの監視を行ってくれる。なお、今回はまずJavaアプリケーションが対象とのこと。
このほか、Hinemos ver.6.2で提供を開始した「WinActor管理機能」が、ほかのRPA製品も対象とする「RPA管理」機能へと強化された。まずはUiPathを対象とする。同機能では、RPA導入環境リポジトリ情報の自動構築、RPA処理をジョブフローに組み込むためのRPAシナリオ専用ジョブ、動作ログを用いたシナリオ動作実績の集計と稼働状況分析など、RPA導入環境の運用コストを低減する機能を提供するとのこと。
これら以外の機能では、Grafanaプラグインの提供や、他ジョブ管理製品からの移行性を向上するジョブ機能の拡張、Amazon CloudWatch LogsやAzure Monitor Logsなど、クラウド上のログサービスに存在するログの監視・収集する機能、Amazon EventbridgeやAzure Eventgridとの連携による、Hinemosとクラウドの双方向通知対応なども行われた。
なお、Hinemos ver.7.0の提供開始とあわせて、エンタープライズシステムの運用管理にHinemosを利用する際に、ソフトウェア、アップデート、トレーニング、サポートをまとめて利用可能なサービス「Hinemosサブスクリプション」のサービスメニューもリニューアルする。新たなHinemosサブスクリプションでは、Essential、Standard、Premiumの3つのメニューが提供されるとのこと。
Hinemosマネージャー1台あたりの年間価格は、商用システム運用をHinemosで効果的に実現する機能を提供するEssentialが80万円、EssentialにVM管理、クラウド管理の両機能を追加したStandardが120万円、全機能が利用できるPremiumが180万円。