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NTTデータ先端技術、OSS統合運用管理ソフトの最新版「Hinemos Ver.6.2」を公開
2019年4月2日 06:00
NTTデータ先端技術は1日、OSS統合運用管理ソフトウェア「Hinemos」の新バージョンとなる「Hinemos Ver.6.2」の提供を開始した。
Hinemosは、収集・蓄積、見える化・分析、自動化といった統合運用管理に必要な機能をワンパッケージで提供するOSS統合運用管理ソフトウェア。単機能ツールの組み合わせ利でなく、提供する機能をワンパッケージで実現することで、運用管理業務の遂行に必要な機能間のシームレスな連携や、製品の導入・維持管理の容易化による、運用のトータルコスト削減を可能とする。
新バージョンのHinemos Ver.6.2では、これまで持つ機能の強化により、システム運用分野におけるデジタルトランスフォーメーションを実現し、システム構成や業務変更に臨機応変に対応できるイベントドリブン型の運用を実現する。
構成情報の収集・管理の強化としては、Windows ServerやLinux OS上のパッケージ、OSのパッチ情報、デバイス情報、起動しているプロセス情報などをすべて自動的に取得。これにより、管理対象のOSが数百台から数千台もあるような環境においても、低コストで構成情報の管理を実現する。
収集したパッケージ・プログラム情報は、最新状態だけでなく変更差分も履歴管理し、過去の状態の構成情報も簡易に確認が可能。また、変更時アラートを設定しておくことで、想定外の環境変更もただちに検出できる。パッケージ・プログラム情報はGUI上から簡単に検索でき、検索により絞り込んだ機器に対するパッケージ更新などの環境変更および変更後の点検のオペレーションも、Hinemosの機能のみで実現できる。これにより、セキュリティリスクのある機器の抽出やパッケージのバージョンアップなど、ITの運用管理プロセスの一連の流れを簡易に行える。
また、他システム連動において、これまでの監視やジョブの異常を契機に自動連動するだけではなく、発生したイベントに対して、ユーザーが判断した後に連携するオペレーションをサポートする機能を強化。イベント情報にユーザー定義の項目の追加や、任意の項目の表示・非表示のカスタマイズを可能にするとともに、発生したイベントに対する操作(他システム連動など)を事前定義でき、ユーザー判断のもとで当該操作を実行できるようにした。
このほか、ジョブ機能の同時実行制御キューの追加やバージョンアップツールの改善により、他の運用管理製品や旧バージョンのHinemosからHinemos Ver.6.2への効率的な移行を可能にした。
Hinemos Ver.6.2は無償公開版とサブスクリプション版があり、無償公開版は4月1日からGNU General Public License(GPL)でGitHubにおいて公開した。サブスクリプション版については、5月下旬から順次Ver.6.2を提供予定。