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NEC、AWS環境への移行支援を強化 新たな運用支援サービスも提供

 日本電気株式会社(以下、NEC)は8日、Amazon Web Services(AWS)のクラウドサービス環境への移行支援を強化すると発表した。NEC内でAWS技術専任として組織化したCoE(Center of Excellence)において、先端のAWSナレッジの集約を図るほか、AWSの認定資格の最上位「Solutions Architect Professional」取得者をNECグループで育成し、2017年度に50名体制へと増強する。

 既存のオンプレミス環境を最適な形でAWSのクラウド環境へ移行するためには、オンプレミス環境を詳細に把握し、AWSの各種機能を熟知した上で、AWSの特性に合わせた形で、現実的な移行設計を行うことが重要になる。

 このため、200名以上のAssociateクラスのAWS技術者から厳選し、今後50名規模のProfessionalクラスのAWS認定技術者を育成。既存システム環境とAWSの適合を理解した上で、スムーズな移行を支援できるよう体制を強化するという。

 またAWSでは、実際のビジネス状況に応じて柔軟にインフラ変更が可能な特長を持つが、既存のオンプレミス環境の運用ノウハウがそのまま適用できるわけではない。そこでNECでは、クラウド基盤サービス「NEC Cloud IaaS」などで培ったクラウド運用のノウハウを生かして、AWS環境のモニタリングや自動化などによる運用支援サービスを提供するとのこと。

 なお、こうした取り組みが評価され、NECでは2016年10月に、AWSマネージドサービスプログラム(MSP)の認定を取得している。

 NECでは、AWSへの移行並びに運用支援の強化により、AWS関連事業売上を、今後2年間で累計120億円に拡大する計画だ。