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IIJ、LoRaWANを利用したIoTソリューションにおいて「暑さ指数」センサーを提供

熱中症予防などに利用可能

 株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)は26日、LoRaWANを利用したIoTソリューション「IIJ LoRaWANソリューション」において、熱中症のリスクを示す「暑さ指数(WBGT:Wet-Bulb Globe Temperature)」を計測するセンサー(フジクラ製)を提供開始すると発表した。

 WBGTとは、暑熱環境による熱ストレスの評価を行う暑さ指数で、乾球温度・自然湿球温度・黒球温度から算出されるが、今回提供されるWBGTセンサーでは、輻射熱を測定する黒球温度センサーの搭載により、正確なWBGT測定(JIS B 7922 クラス2準拠)を実現しているという。

 また、色素増感太陽電池を搭載しており、一定の照度での自立電源駆動が可能、データ伝送はLoRaWANR無線通信で行うため、電源や通信の配線工事は不要で、屋内・屋外を問わず、計測したい場所に簡単に設置できる点も特徴とした。

 IIJでは「IIJ LoRaWANソリューション」として、センサーから、ネットワーク、データ保管のためのクラウドサービス、データを可視化するアプリケーションまで、企業の用途に合わせたシステムをワンストップで提供しているが、利用企業は、このWBGTセンサーと同ソリューションを利用することにより、暑さ指数を可視化し、熱中症リスクを通知するIoTシステムを約2週間で構築できるとのこと。

 具体的には、計測したデータはLoRaWANゲートウェイに集められ、ゲートウェイからIIJモバイルサービスの閉域ネットワーク経由でIIJのクラウドに保管される仕組み。利用企業は、PCやスマートフォンから専用アプリで暑さ指数を遠隔監視でき、計測値が設定したしきい値を超えて熱中症リスクが高まった場合には、管理者や現場担当者にシステムから自動でメール通知可能なため、熱中症予防に役立てられるとしている。

 さらに、広域でのIoTデータ収集に適したLoRaWANを使うことにより、工場や建設現場などの広い場所でも低コストで熱中症対策を実現できるという。

 WBGTセンサー10台を利用した場合の参考価格は、屋内用では、初期費用が75万円から、月額費用が2000円から。屋外用では、初期費用115万円から、月額費用が2000円からとなる。

屋内用センサー
屋外用センサー