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SUBARU、全従業員約1万5000名が利用する経費精算システムとしてISIDの「Ci*X Expense」を導入

 株式会社電通国際情報サービス(以下、ISID)は17日、株式会社SUBARUが、経費精算システム「Ci*X Expense(サイクロス エクスペンス)」を採用し、本格稼働を開始したと発表した。SUBARUでは、国内事業所に勤務する全従業員約1万5000人を対象に利用している。

 SUBARUでは、働き方改革の実践による業務効率向上への取り組みを進めているが、中でも、国内全従業員が対象となる旅費・経費精算業務は、押印が必須の紙処理が一部に残っているため従業員の作業負荷が高いほか、事業所ごとに異なるシステムを利用していたこともあって、運用負荷や保守コストが肥大化していたという。

 そこで同社は、全社的な旅費・経費精算システムの統合と業務の効率化を目指して新システムの検討を進めた結果、旅費・経費精算システムとして「Ci*X Expense」を、また会計システムや人事システムとのデータ連携に自動仕訳システム「Ci*X Journalizer」を採用した。

 SUBARUの自動車事業と航空宇宙事業では、各事業で経費精算に求める要件が異なっているが、Ci*X Expenseでは、それぞれに異なる業務要件に対して、標準機能で用意しているパラメータ設定で柔軟に対応できる点が高く評価された。

 また全従業員が利用するシステムのため、使い勝手や入力補助についても重要な評価点として検討している。Ci*X Expenseは、企業固有の旅費規程に基づく手当の自動計算に加え、交通系ICカードや経路探索サービスとの連携による申請時の補助機能を備え、入力負荷を低減可能。さらに、規程に基づく経費支払いの対象範囲や上限値等のチェック機能も標準搭載し、承認者や経理部門においても、誤入力による差し戻し・再承認などの手間を削減できることから、全社の経費精算業務の生産性向上を実現したとしている。

 あわせて、Ci*X Journalizerを活用すると、ノンプログラミングで他システムとの連携が可能になる点も評価された。

 なおISIDでは、2008年、SUBARUに連結会計システム「STRAVIS(ストラビス)」を導入し、継続してソフトウェアのバージョンアップや運用サポートを提供してきた実績を持っており、今回のCi*X Expense選定にあたっても、これまでのサポート体制と定期的な機能拡張の実績が評価されたとのことだ。