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NEC、企業のIT部門の業務効率化を支援するサービス群 マルチベンダー対応のICT機器運用支援などを提供
サーバー、ノートPCをサブスクリプション型で提供するサービスも
2020年12月22日 11:56
日本電気株式会社(以下、NEC)は22日、企業のIT部門の業務効率化を支援するサービス群「NEC ICT Management Service and Technology」を、同日より販売開始すると発表した。マルチベンダーのICT機器運用を支援するサービスや、サーバーとその運用・保守をサブスクリプション型で提供するサービスなど、複数のメニューを提供する。
NEC ICT Management Service and Technologyは、企業のICT環境における煩雑な運用・保守業務をNECが支援することで、IT部門の負荷を軽減するサービス群。今回は全部で4つのメニューを用意した。
1つ目は、顧客のサーバーやネットワーク機器など、マルチベンダーのICT機器をNECがリモート監視し、故障発生時に自動通報する「ICT機器監視通報サービス」。利用企業のオンプレミス環境に設置されたx86サーバー、スイッチ、ルータをNECがリモートで24時間365日監視し、故障が検知された場合は担当者へ自動通報するとともに、原因調査の支援も行うという。
また、NEC製品のみならず他社のハードウェア監視にも対応しており、故障発生時から復旧までの工数を、サービス未導入の場合と比べて約50%削減できるとした。
価格(税別、以下すべて同じ)は、IPアドレス1件の監視を含む基本料金が月額2万8850円で、監視対象のIPアドレスを1件追加するごとに、月額850円が加算される。なお、後述の「サーバリソースサービス」と同時利用する場合は、基本料金は不要になる。提供開始は2021年3月の予定。
2つ目は、NECのサーバーを利用企業のオンプレミス環境に設置し、その運用・保守とあわせてサブスクリプション型で提供する「サーバリソースサービス」。提供されるサーバーには仮想環境が構築されており、複数の仮想環境を集約できるという。
運用支援としては、サーバーに対しては一定間隔での自動死活監視が提供されるほか、メール、および電話(平日9時~17時)による問い合わせ対応が行われるとのこと。NECでは、顧客の既存システムをこのサーバー上にマイグレーションすることで、利用企業が自らサーバーを運用・管理する場合と比較して、工数を約30%削減可能とアピールしている。
価格は、8GBメモリ搭載のタワー型が月額2万8000円、16GBメモリ搭載のタワー型が月額4万4000円。提供開始は2021年3月を予定する。
3つ目の「Windows 10パッチ管理サービス」は、WSUS(Windows Server Update Services)サーバーを導入し、Windows 10 PCのパッチ管理を支援するサービス。WSUSサーバーの導入から、その運用・保守までをサブスクリプション型で提供する。日々発生する運用作業は、テンプレート化されたスクリプトによりサービス提供基盤から自動実行されるため、パッチ管理にかかわる工数を約70%削減できるという。
なお運用テンプレートとしては、例えば、Microsoftサイトとの同期、WSUSサーバーの定期的なディスククリーンアップ、配信パッチの選定および適用承認、各PCに対するパッチ適用状況の確認、といったものが提供される。
価格は月額4万5900円で、2021年1月の提供開始を予定する。
最後は、NECが仕様選定したモバイルノートPCを月額料金で提供する「PC月額利用サービス」。初回展開時、マスターはキッティング後にNECに補完され、利用企業のOSバージョンにあわせてマスターの変更管理も行われる。また、エンドユーザーからの相談・修理受付といったヘルプデスク業務もNECが代行するとした。このサービスでも、PCにかかわる管理工数を約70%削減できるとのこと。
価格は、1台あたり月額5800円から。
なお、NEC ICT Management Service and Technologyで提供する各サービスには、オンプレミス環境に設置されている音声/通信装置、ネットワーク機器、サーバー、PCなどを、NEC製・他社製問わず可視化し、一元管理できる「ICT機器見える化機能」が付帯しており、利用企業は同機能を標準で利用できるとのことだ。