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NEC、ICTインフラ運用のクラウド型サービスに複数拠点を有する顧客向けのサービスを追加

 日本電気株式会社(以下、NEC)は29日、ICTインフラ運用管理の自動化や省力化によりIT部門を支援するクラウド型サービス「NEC ICT Management Service and Technology」において、複数拠点を保有する顧客に向けたサービスラインアップ「マルチサイトタイプ」を強化し、販売を開始した。

 新サービスは、分散配置されたICT機器から発生するシステムアラートの障害発生拠点の特定や、優先対処すべき障害の選定をサポートするWebポータルを付帯した「ICT機器監視通報サービス マルチサイトタイプ」と、企業のシステム運用・保守担当者が、外部からセキュアにシステム内の装置にアクセスできる手段を提供する「セキュアリモートアクセスサービス」の2種類。

 ICT機器監視通報サービス マルチサイトタイプは、サーバー、スイッチ、ルータ、ストレージといったICT機器をリモートで監視し、故障の検知、故障発生時の事業者への自動通報、原因調査支援などを行うサービス。

 複数拠点を保有する顧客に対応し、サービスに付帯するWebポータルにより、障害対応に必要な情報を分かりやすく表示する。障害発生拠点の特定や、優先対処すべき障害の選定をサポートし、監視業務の学習コストや属人性の低減に貢献する。

 料金は、死活監視100IPまで、SNMP Trap監視5IPまでの場合で月額4250円(税別)。提供開始は7月29日で、Webポータルは2022年9月下旬より提供する。

 セキュアリモートアクセスサービスは、企業のシステム運用・保守者が、外部からセキュアにシステム内の装置にアクセスできる手段を提供する。

 アプライアンスイメージを利用してゲストOSのネットワーク設定やライセンス登録が実施でき、OSやソフトウェアの管理やハードウェア機器の追加が不要。さらに、ハードウェアやネットワークに関する複雑な設定を行うことなく、NECのセキュリティポリシーに準拠したセキュアなリモートアクセス環境を導入できる。

 料金は、サービス導入仮想マシン1台あたり月額7500円(税別)。ユーザーライセンスは5IDまで。サービス提供開始は9月下旬。

 NECでは、今回の新サービスと、既存の「Windows パッチ管理サービス マルチサイトタイプ」を合わせたサービス群を、「NEC ICT Management Service and Technology マルチサイトタイプ」と総称し、複数拠点を保有する顧客に対して、ICTインフラ機器の一括管理推進やIT部門の運用省力化・自動化を支援するとしている。