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NTT-AT、RPAツール「WinActor」を機能拡張する「WinActor Brain NaRuKami」
人とWinActorとの対話による共同作業を実現
2020年9月15日 13:16
NTTアドバンステクノロジ株式会社(以下、NTT-AT)は15日、RPAツール「WinActor」の拡張機能として、「WinActor Brain NaRuKami」(以下、NaRuKami)を同日より販売開始すると発表した。
NaRuKamiは、”なるべく紙をなくそう”という考えから生まれたチャットサービス。人とWinActorの対話による共同作業(デジタルCo-Working)を、ノーコードで簡単に実現できるとのことで、今回は「NaRuKami 受付サポーター」「NaRuKami 運用サポーター」を販売開始する。
このうち「NaRuKami 受付サポーター」は、紙(手書き)で行っていた各種申し込みを、タブレット上のチャット画面の質問へ変換し、これに回答することで既存システムにデータの自動投入ができるといった、入力アシストを実現するチャットサービス。申し込みの正確な入力を誘導し、記入誤りの削減や窓口の業務効率化に貢献するとともに、データ入力の最上流工程からデジタル化することで、受付から処理、承認まで一貫したデジタル化が可能になるとした。
特長は、ノーコードで各種帳票をチャットボット化できる点。チャットの質問項目をMicrosoft Excelで簡単に設定できるため、プログラミング経験のない方でも受付業務の現場に合った入力項目を柔軟に作成し、組み替えられるという。
また回答内容はWinActorで既存システムへ自動投入されるが、サーバーはオンプレミスで構成されるので、インターネット接続が使えない環境でも利用可能。システムに必要な環境をパッケージングして提供することから、設置も簡単に行えるとした。なお、今後はクラウド型のサービス提供も計画している。
NTT-ATでは、このサービスを利用し、1問ずつ丁寧に質問・回答入力することで、記載ミスや読み間違えによる手戻り、申し込み情報の登録時間が削減できるほか、受付窓口における待ち時間軽減も期待できると説明している。
価格はオープン。
一方の「NaRuKami 運用サポーター」は、WinActorの処理フローに人との対話を組み入れるチャットサービス。WinActorとSlackやMicrosoft Teamsなどをつなぐことにより、WinActorは人の判断が必要な時にユーザーに指示を仰ぎ、処理を継続できるようになる。
クラウド上のNaRuKamiサーバーを経由して、WinActorから実行状態(テキスト・画像ファイルなど)や次の作業を確認するメッセージがチャットで届き、届いたメッセージ内の作業選択ボタンをタップすることで、クラウド上のNaRuKamiサーバーがユーザーに代わってWinActorに指示を行い、作業を実行する仕組み。なお、ユーザーは端末の前にいる必要はなく、どこにいてもスマートフォンなどで対応可能とした。
また、WinActorの特長であるユーザーフレンドリーを踏襲し、わずか10分の簡単設定でWinActorがユーザーと対話できるようになる点も特長。例えば、エラー発生時のシナリオにチャット用のライブラリを追加するだけで、ノーコードでNaRuKamiを利用できるとしている。
価格は年間20万円で、WinActorライセンス2台、チャットは2環境(1環境は、Microsoft Teamsの場合は1チーム、Slackの場合は1ワークスペース)まで利用できる。WinActorライセンスの3台目以降は、1台につき年間5万円、チャット3環境目以降は1環境につき年間5万円。