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TIS、オンプレミスからOCIへの基幹系システム移行を支援するサービス

事前のコンサルから移行作業、運用までをトータルにサポート

 TIS株式会社は10日、オンプレミスで稼働している基幹系システムを、Oracle Databaseも含めてOracle Cloud Infrastructure(OCI)へ移行させるサービス「Oracle Cloud Infrastructureトータル支援サービス」を提供開始すると発表した。移行前のコンサルティングから移行作業、移行後の運用までをトータルで支援できるという。

 「Oracle Cloud Infrastructureトータル支援サービス」は、クラウド移行を前提にしたコンサルティングや、周辺サーバーなども含めたクラウドへのシステム移行、移行後の運用をトータルに支援するサービス。計画的かつ効率的に企業のシステムやサーバー群をOCIへ移行することで、システム全体のTCO削減、ハードウェアおよびソフトウェアに関するコストの最適化、Oracle Databaseも含めたシステム/サーバー群のクラウド化および運用の効率化を実現するという。

 具体的なサービスメニューとしては、企業のクラウド導入に向けた検討課題に対してコンサルティングを提供する「導入・移行コンサルティングサービス」と、実際の導入、移行から運用支援までを提供する「導入・移行・運用支援サービス」の2つで構成される。

 このうち「導入・移行コンサルティングサービス」は、さらに、アセスメント、利用ガイドライン策定、PoCの3つの段階でサービスを提供する。アセスメントでは、ToBe構成の立案や移行ロードマップ、コスト効果の算定を行い、導入・移行の計画策定を支援。利用ガイドライン策定では、Oracle Cloud Infrastructureを大規模に利用する企業向けに、TISのガイドラインテンプレートを活用し、要件とFit&Gapしながら効率的にガイドラインを策定する。

 さらにPoCにて、OCI環境における運用検証および性能検証により、実機で移行や性能フィージビリティを確認するとした。

 価格例は、サーバー10台から、データベース1台からの場合で300万円(税別)から。期間は2カ月以上を見込んでいる。

成果物イメージ(例)

 一方の「導入・移行・運用支援サービス」では、データベースを含むシステム/サーバー群の、OCIへの移行から運用までを支援する。TISの導入・移行アセットテンプレートを使いながら、Oracle Databaseも含めた移行を効率的に実現するとのこと。

 運用についても、OCI特有のポイントを押さえた設計から手順を作成し、継続的に保守運用を行えるように支援するほか、継続的な保守運用と改善提案を行う。また、ユーザー企業自身で運用する場合でも、手順書やナレッジトランスファーを十分に行い、担当者へ引き継ぎするとしている。

 こちらの価格は、個別見積もり。

 TISは、オンプレミスで基幹系システムを稼働中の企業や、Oracle Databaseおよびサーバー数百台規模のクラウド化を検討中の企業向けに「Oracle Cloud Infrastructureトータル支援サービス」を販売し、2022年までに20社への提供を目指す。