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TIS、人材管理クラウド「Oracle HCM Cloud」の活用支援サービスを提供開始

 TIS株式会社は9日、オラクルのクラウド型人事ソリューション「Oracle Human Capital Management Cloud(以下、Oracle HCM Cloud)」を活用し、効果的な人材マネジメント基盤の構築と人材データ活用を支援する「Oracle HCM Cloud活用サービス」の提供を開始した。

 Oracle HCM Cloud活用サービスでは、人材マネジメントにおける現状課題の可視化からロードマップ策定(HRアセスメントサービス)、使用するデータの前処理(データ・プレパレーション支援サービス、Oracle HCM Cloudをベースとしたシステム化までをワンストップで支援する。

 HRアセスメントサービスでは、データサイエンティストの機械学習(AI)による分析と人事コンサルタントのチーム編成により、人材に関する課題を可視化。分析結果を元に、Oracle HCM Cloudのさまざまなモジュールの効果的・効率的な導入に向けたロードマップを策定する。

 データ・プレパレーション支援サービスでは、紙やPDF、Excelの個別帳票などをデジタル化し、Oracle HCM Cloudに投入できる形に加工。既存システムに蓄積されている人事データをOracle HCM Cloudに連携する際に、より高度に活用できるよう編集・加工する。

 Oracle HCM Cloud導入支援サービスでは、Oracle HCM Cloud利用ライセンスを提供し、画面イメージを確認しながらのプロトタイプ型アプローチにより、顧客の要望を早期に具体化する。TIS独自の標準初期セットアップモジュールの適用により、環境の早期な立ち上げが可能。顧客の独自プロセスを反映するためのOracle HCM Cloudの設定や、人材管理に必要な周辺システムとのインターフェイス開発、データ移行などの連携作業も行う。

 また、TISが独自に整備した人事課題別のKPIモデルである「KPIテンプレート」を活用することで、Oracle HCM Cloudの早期導入を実現する。

 導入後には、人材データの推移分析による人材マネジメント施策効果の測定サービスや、RPA(Robotic Process Automation)ツールの活用によりデータ連携に関わる手作業プロセスを自動するサービスを提供する。

 TISでは、戦略的人事の実現や、事業環境変化へ柔軟に対応できる人材管理に課題を持つ、成長企業や大企業にサービスを提供していき、2020年までに30社への提供を目指す。