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TIS、Oracle DB環境のAutonomous Database移行をトータルで支援するサービス

移行前のアセスメントから移行後の運用・保守までを支援可能

 TIS株式会社は28日、Oracle Database移行のコンサルティングから運用までを支援する「Oracle Autonomous Databaseマイグレーションサービス」を提供開始すると発表した。

 Oracle Cloud Infrastructure(OCI)上の自律型データベース「Autonomous Database」は、Oracle Databaseのメンテナンスや拡張、性能チューニングなどの運用保守業務をML/AIにより自動化できる一方、インストールベースのOracle DatabaseやほかのOracle Databaseのクラウドサービスと比べ、データベースサーバー上にソフトウェアの導入や機能実装ができない、保守・開発者がデータベースサーバーへアクセスできないなどの大きな制約があるとのこと。

 そのためAutonomous Databaseを導入するには、こうしたの利用制限事項を踏まえた構築・実装や、利用方式などを熟知した人材が必要となるという。

 そこでTISでは、これまでのOracle Databaseの取り扱い実績や、Autonomous Database導入の実績・知見を組み合わせ、「Oracle Autonomous Databaseマイグレーションサービス」として体系化した。

 このサービスでは、Autonomous Databaseへの移行を前提にしたコンサルティングを行うとともに、周辺サーバーなども含めシステムをクラウドへ移行し、その後の運用・保守までワンストップで提供する。これを活用することで、バージョンアップなども含めて、計画的かつ効率的に企業のOracle DatabaseをAutonomous Databaseへ移行可能。Oracle Databaseのクラウド化ならびに管理・運用の自動化を実現し、データベースの運用負荷軽減によるTCOの削減とコスト最適化を達成するとしている。

 具体的には、コンサルティングサービス、導入・移行サービス、統合運用管理サービスの3つから構成される。

 1つ目のコンサルティングサービスでは、Autonomous Databaseの導入・移行をTISがアセスメントし、Tobe構成や移行方針、実行計画などを策定する「アセスメント」を提供。また、本格導入前にPoCを実施し、移行に伴う具体的な影響の抽出から実現性の確認、性能評価などを行う「PoC」も用意した。

 価格と期間は規模やデータベース数により変動するが、参考価格は、アセスメントサービスが400万円から、PoCサービスが300万円から。期間はいずれも2カ月からとなっている。

 2つ目の導入・移行サービスは、TISのテンプレートに基づき、Autonomous Databaseの構築/テストから、運用設計、移行、システム切り替えまでを実施するもので、OCIのIaaSレイヤも含め支援する。価格は個別見積もり。

 導入後の運用・保守を支援する統合運用管理サービスでは、IaaSレイヤも含めたAutonomous Databaseの運用監視と、24時間365日体制のオペレーターサービス、保守サービスを提供する。

 価格は、統合監視サービスが月額19万円から、運用保守サービスが個別見積もり。

 なおTISでは、Oracle Databaseの運用負荷を軽減したい企業や、オンプレミスの基幹系システムをAutonomous Databaseへ移行検討している企業などを対象に販売し、2023年までに30社への提供を目指す。