ニュース

TISがOracle DBのクラウド移行支援サービスを提供 計画から実行、移行後の運用までをトータルで支援

 TIS株式会社は29日、Oracle Database環境のクラウド移行支援サービス「Oracle DB クラウドマイグレーションサービス」を発表した。

 このサービスは、オンプレミスのOracle Database環境をAmazon Web ServicesやOracle Cloudなどのクラウド環境へ移行したい企業に向けて、移行支援を提供するもの。バックアップや運用監視・管理など、移行後の運用までをワンストップで提供する点が特長という。

 具体的なメニューとしては、クラウド移行の基本方針を策定する「アセスメントサービス」、クラウド環境やデータベース基盤の構築、データベースの移行、バージョンアップ、検証を実施する「クラウド環境移行サービス」、移行後のIaaSレイヤとデータベースレイヤの運用監視などを行う「運用サービス」、不正アクセスなどのセキュリティリスクを早期発見するため、クラウド環境へのアクセス監査を行う「セキュリティ対策サービス」などを用意した。

 このうちアセスメントサービスでは、Oracle Databaseを利用している現行システムをTISがアセスメントし、クラウドへ移行するための基本方針、および実行計画を策定してくれる。また、現行データベースのリソースを確認して、クラウドのリソースやソフトウェアライセンスのコスト最適化を提案するほか、各機能への影響調査なども行い、何を、いつ、どのように、いくらでクラウド環境へ移行するのかを検討するとした。

 次のクラウド環境移行サービスでは、立案した実行計画に基づいて、これまでの実績で培ったアセットやツールを活用し、安全かつ効率的にクラウド環境への移行を行う。さらに、必要に応じてデータベースのバージョンアップも実施するほか、クラウド環境における運用方法を検討し、IaaSレイヤとデータベースを含むミドルレイヤの運用監視方法についても検討するとのこと。

 運用サービスでは、クラウド環境への移行後、IaaSとデータベースをあわせた統合運用監視・管理を提供可能。TISのITアウトソーシングサービス拠点「MSCC(Managed Service Control Center)」のサービスを利用すれば、24時間365日の体制でのシステム監視、リモートオペレーション対応なども行える。

 価格(税別)は、アセスメントサービスが50万円から、クラウド環境移行サービスが100万円から、運用サービスが月額2万円から、セキュリティ対策サービスが個別見積もり。TISは、オンプレミス環境でOracle Databaseを利用している企業や、Oracle EBS・他ERPなどの大規模な基幹系システムを運用している企業に向けてサービスを展開する考えで、2023年までに100社へのサービス提供を目標としている。