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TIS、オンプレのSuperStreamをクラウド環境へ移行・最適化するサービス

移行前の調査から運用までをワンストップで支援

 TIS株式会社は19日、オンプレミスで稼働している財務会計システム「SuperStream」を、日本オラクルのクラウドサービス「Oracle Cloud Infrastructure(OCI)」へ移行するサービスとして、「SuperStream on Oracle データベースクラウド移行運用サービス」を提供すると発表した。TISが培ってきたSuperStreamとOCIの知見に基づき、企業システムの事前調査を行ったうえで、移行から運用までをワンストップで支援するという。

 「SuperStream on Oracle データベースクラウド移行運用サービス」は、OCIのOracle Database Cloud Service(DBCS)などを利用し、SuperStreamの利用環境をクラウド化するサービス。現在利用しているSuperStreamのアドオン、カスタマイズを維持したままでクラウド環境へ移行し、トータルコストとクラウド基盤運用の最適化を両立させるという。

 具体的なメニューとしては、1)調査規格サービス、2)システム移行サービス、3)クラウド運用サービスが提供される。

1)は、SuperStreamの導入サポートを行っている専門部隊が、利用企業の現状業務やシステムの調査を行い、経理業務の維持・最適化を見据えたクラウド化を提案するもの。DBCS移行のメリットを享受できる最適なクラウド構成、ライセンス、移行計画を提案してくれるという。価格は50万円(税別)から。

 また2)は、クラウド環境を構築してSuperStreamをDBCSへ移行するサービス。現在利用しているSuperStreamのアドオンやカスタマイズを「調査企画サービス」で評価し、クラウド環境に移行する。なお、Oracle Database専門部隊による「Oracle DBクラウドマイグレーションサービス」をベースにしており、確実なクラウド移行を実施するとした。価格は150万円(税別)から。

 最後の3)は、移行したDBCS上のSuperStreamを監視・運用するサービス。ハードウェアはクラウド側で24時間365日運用されるため、自社で運用する必要がなく、万一の故障時には、自動的に別のハードウェアに切り替わる機能も備えている。価格は50万円(税別)から。

 このほか、TISのITアウトソーシングサービスの利用により、24時間365日体制でのシステム監視やリモートオペレーション対応も提供可能。加えて、クラウド経費精算システム「Spendia」や、他システム連携を円滑に行うACTIONARISEシリーズの「会計自動仕訳エンジン」など、TIS独自のサービスを組み合わせることで、さらなるデジタルトランスフォーメーション(DX)促進に向けた機能拡張を提案するとした。

 TISでは、SuperStreamのクラウド化を検討している企業に対して同サービスを展開し、2024年までに30社への提供を目指す。