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NTT Com、リモートワークでの“気軽なコミュニケーション”を支援するオンラインサービス「NeWork」

 NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)は、リモートワーク時のコミュニケーション不足を改善するオンラインワークスペース「NeWork(ニュワーク)」を、8月31日から提供開始すると発表した。事前登録の受け付けは、8月11日より開始されている。

 NeWorkは、従来のWeb会議サービスでは難しかった、立ち話感覚でのちょっとした相談や雑談(casual collision)などを活性化できるようにデザインされたコミュニケーションツール。PCのWebブラウザからNeWorkにログインしておくことで、同じオフィスにいるかのように、チームやプロジェクトのメンバーに話しかけられるという。

 具体的には、ユーザーがサービスにログインすると、自分の居場所にあたる「ワークスペース」を割り当てられる。このワークスペース内には、プロジェクトや話題ごとに仮想的な会話スペースである「バブル」を作成し、ほかのユーザーとの継続的なコミュニケーションを行えるとのこと。

 バブルに参加している時は常に接続された状態となるため、Web会議のようにURLを発行して共有したり、招待メールを探したりする事前準備が必要なく、マイクに向かって話すだけでバブル内のメンバーとの会話が可能。興味のある他ユーザーのバブルを見つけたら、クリックするだけで簡単に会話に参加することができる。こうした仕組みにより、リモートワークで希薄になりがちな、少人数で活発に意見を交わすコミュニケーションを支援するとした。

 またバブルにいないメンバーも、話せる状態かどうかがアイコンで確実に分かるため、会話が可能な相手に対しては、気兼ねなく、しかも1クリックで話しかけられる。状態は、会話が可能な「オープン」、相手の声は聞こえるがこちらの音声がミュートされた「ワーク」、会話ができな「ゾーン」の3種類が用意されており、スピーカーやマイクのオン/オフと自動的に連動する仕組みだ。

 なお、音声と映像の通信にはNTT Comのエンジニア向けWebRTCプラットフォーム「SkyWay」を利用しており、資料の画面共有などにも対応するため、本格的な会議としての利用も行えるとした。

 このほか、NTT ComのAI議事録作成支援サービス「COTOHA Meeting Assist」と併用することで、会話の内容を自動でテキスト化したり、翻訳したりすることが可能。サーバーは日本国内のメディアサーバーを利用しているため、通話データが海外のサーバーを経由することはないほか、第三者が勝手に参加したり、会話を聞いたりできないような対策を行っているとのこと。

 利用料金は無料。NTT Comでは、アジャイル開発により随時機能を追加するとともに、提供開始後のユーザーインタビューなどを通じてサービスの改善を行っていく考え。また今後は、有料版の提供も予定されている。