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NTT Com、1秒未満の低遅延ライブ配信を実現するライブ配信プラットフォームサービス「Smart vLive」を提供
2021年7月19日 15:03
NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)は19日、WebRTCを利用することで1秒未満の低遅延ライブ配信を可能とするライブ配信プラットフォームサービス「Smart vLive」の提供を開始した。
また、サービスの視聴用アプリケーションにSNS連携やマルチアングル視聴などの機能を加え、音楽イベントのライブ配信用にカスタマイズしたソリューション「Smart vLive for Music」を、サンボマスターのライブ「サンボマスター 真 感謝祭 ~ホール&レスポンス~」のライブ配信基盤として提供する。
一般的なライブ配信は、リアルな現地イベントに対して数十秒程度のタイムラグが発生するため、オンライン環境におけるリアルイベントとの一体感創出や、ライブ映像を視聴しながらのSNS投稿など、他メディアを連動させたコミュニケーションが難しいという課題がある。NTT Comは、Smart vLiveの提供によりこうした課題を解消し、臨場感の高いライブ配信のニーズに対応する。
サービスは、WebRTC技術を活用するために開発したプラットフォーム「WebRTC Platform SkyWay」を用いて、1秒未満という低遅延でスポーツや音楽イベントの大規模ライブ配信が可能な、5G時代に適応したライブ配信プラットフォームを提供する。高いリアルタイム性により、他のさまざまなメディアと同期をとっての利用が可能となり、双方向コミュニケーションでも違和感のないレスポンスを実現できる。
シンプルな操作で利用でき、エンターテインメントやスポーツイベントなどにおいて、さまざまな角度からとらえたマルチアングル映像や音声と、SNSなど他のネットメディアを、リアルタイムに同期させて届けることができる。
インターネット経由で1秒未満のライブ配信を実現できるため、イベント会場とオンライン参加者、あるいはオンライン参加者同士が同じタイミングで同じコンテンツを体験でき、グループビューイングやSNSなど他のネットメディアと連携したやりとりもスムーズに行うことができる。
複数のカメラアングルの映像を同時に視聴しても、ほぼ同期された映像として視聴できる。この特長を生かし、オンライン視聴者が好みの視点を選択して楽しむことができるマルチアングルをライブ配信で提供できる。
また、主会場からサテライト会場に配信するパブリックビューイングなどにおいて、リモート応援などと連携することで、会場間で双方向性がある新たなライブ視聴体験を実現できる。
Smart vLiveのサービスは、最大50同時視聴、最大配信容量300GB、最大同時1配信の「スタンダード」、最大500同時視聴、最大配信容量1000GB、最大同時1配信の「プロフェッショナル」、最大2000同時視聴、最大配信容量1500GB、最大同時2配信の「プレミアム」の3プランを提供する。
サービスの価格(税込)は、月額料金の定額最低基本額が、スタンダードプランが5万5000円、プロフェッショナルプランが11万円、プレミアムプランが17万6000円。全プランとも初期費用は5万5000円。同時視聴端末数加算額は、追加100同時視聴端末ごとに月額1万7600円。配信容量加算額は、追加1GBごとに55円。