ニュース

NTT Com、上司の1on1スキル向上をAIで支援するサービス「COTOHA 1on1 Assistant」を提供

 NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)は27日、上司と部下の1対1の対話の場である1on1ミーティング(以下 1on1)における、上司のスキル向上を支援する「COTOHA 1on1 Assistant」を7月28日に提供開始すると発表した。

 COTOHA 1on1 Assistantは、部下のタイプに応じたコミュニケーション方法に関するアドバイスや、1on1スキルに関するフィードバックなど、上司が1on1を進める上で必要な支援を行い、スキル向上に貢献するサービス。

 サービスでは、上司・部下が設問に答えることで、それぞれのタイプを診断するコミュニケーションタイプ診断機能(以下、タイプ診断)を提供する。上司に対して、部下のタイプとそれに応じた最適なコミュニケーション方法をアドバイスすることで、満足度や信頼度の高い1on1の実現を支援し、上司と部下の信頼関係構築や部下の定着率向上などに貢献する。

 タイプ診断は、東京大学大学院医学系研究科 精神保健学分野 客員研究員 臨床心理士・心理学博士の関屋裕希氏監修のもとで作成している。

タイプ診断によるアドバイスのイメージ

 また、サービスでは、1on1実施中の上司と部下の発話量を上司に対してリアルタイムに可視化する、しゃべりすぎ防止アラート機能を提供する。上司の発話量が部下よりも多い場合はアラートを出すことで、部下が話したいことをしっかり話せる1on1の実現を支援する。積極的な発話を促し、部下自身が多くの気付きを得ることで、ワークエンゲージメントの向上や自律的な成長などにつながるよう支援する。

発話量の可視化とアラートのイメージ

 さらに、NTTが開発した最新のAI「MediaGnosis」により、1on1実施中の上司と部下の表情を分析し、フィードバックする機能を提供する。1on1終了後に、上司の1on1スキル(傾聴・共感・フィードバック・焦点化の4項目)と、部下の状態(信頼感・満足度・モチベーション・自己肯定感の4項目)について、上司にフィードバックすることにより、改善点の把握などを支援し、上司の1on1スキル向上に貢献する。こちらの機能に関しても、関屋裕希氏監修のもとで作成している。

フィードバック機能のイメージ

 サービスでは、利用するID数と同時接続数に応じ6つのプランを用意する。料金(税込)は、ID数上限が100ID、同時接続数が5組(上司と部下のペアで1組)までのプランの場合で、初期費用が5万5000円、月額費用が20万9000円。

 NTT Comでは、効果的な1on1を実施するために、改善すべきスキルをトレーニングする機能の提供を2022年度中に予定する。また、1on1の領域にとどまらず、オンラインによる接客や、教育、医療支援など、幅広い領域でのコミュニケーションスキル向上を支援する各種AIサービスの提供を計画し、社会のコミュニケーションに関する課題の解決に貢献するとしている。