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凸版印刷の製造DX支援クラウド「NAVINECTクラウド」、在庫管理・帳票管理の両機能を提供

 凸版印刷株式会社は29日、クラウド型製造DX(デジタルトランスフォーメーション)支援ソリューション「NAVINECTクラウド」において、新アプリケーションの「在庫管理」を同日から、また「帳票管理」を8月から提供開始すると発表した。

 NAVINECTクラウドは、製造現場のデジタル化においてニーズの高いアプリケーションを、クラウド上から提供するソリューション。クラウドサービスのため、製造現場でのサーバー設置は不要で、手軽に導入できるほか、インターネット環境があれば、スマートフォンなどのさまざまな情報通信端末を用いてどこからでも利用可能になっているとのこと。

 今回提供する「在庫管理」は、紙の帳票を使い、手書きで行っていた資材などの在庫管理業務をデジタル化に置き換え、業務効率化を実現するもの。QRコードが印字された在庫ラベル、あるいはRFID(オプション)を現物に添付してクラウドでのデータ管理を行えるほか、スマートフォンなどでの入荷管理、在庫照会といった、在庫管理にかかわるさまざまな業務を実施できるという。また、資材の在庫はもとより、半製品、製品の在庫管理にも利用可能とした。

 一方の「帳票管理」は、営業や事務所スタッフから製造現場に配布される帳票のデジタル化により、電子承認や遠隔地からの指示を実現するアプリケーション。帳票の設計・発行・承認・回覧までをワンストップで行え、クラウドサービスを利用することで、製造現場の迅速かつ確実な情報共有をサポートするという。

 帳票は、現場の運用に合わせて用意されているさまざまなテンプレートを組み合わせ、自由に作成可能となっており、作成した帳票には画像やファイルデータを添付することも可能。クラウド上での運用により、入力内容の確認や承認(電子承認)、遠隔にある製造現場への迅速かつ確実な配信を実現できる。さらに、グループや個人ユーザー別の承認ルートの設定、コメント挿入や代理承認も行えるとした。

 なおNAVINECTRクラウドでは、利用するアプリケーションを選択できるだけでなく、必要になった時、すぐに機能の拡張が可能なため、製造現場全体での最適化・DXを実現できるとのことだ。

 NAVINECTRクラウドの価格は、1カテゴリあたり月額23万円(10ユーザー)から。契約は年間契約となる。