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凸版印刷、製造DX支援「NAVINECTクラウド」にRFIDデバイスなど周辺機器との標準連携機能を搭載

 凸版印刷株式会社は24日、クラウド型の製造DX支援ソリューション「NAVINECTクラウド」の「在庫管理/棚卸管理サービス」に、新たに各メーカーのRFIDリーダーライターや無線LANプリンターと標準で連携できる機能の提供を開始した。

 NAVINECTクラウドは、製造現場のデジタル化を支援するオンプレミス型の製造DX支援ソリューション「NAVINECT」の主要なアプリケーションを、より幅広い顧客に手軽に導入できるよう汎用化して、クラウド上で提供するサービス。NAVINECTと組み合わせたオンプレミスでの提供や、アプリケーションのカスタマイズ、運用サポートなど、複雑な製造工程におけるデジタル化の課題を抱える顧客に最適な形で対応することも可能。機密性の高い顧客の製造情報は、凸版印刷の自社データセンターで保管・管理し、安全・安心な利用環境を提供する。

 今回、NAVINECTクラウドの在庫管理/棚卸管理サービスに、RFIDリーダーライターや無線LANプリンターとの連携機能を搭載。従来、在庫管理・棚卸し管理業務でRFIDや無線LANプリンターを利用するには、RFID周辺機器や専用のソフトウェアと合わせて、数百万円単位の初期投資が必要となっていたが、NAVINECTクラウドの在庫管理/棚卸管理サービスに連携機能を搭載することで、初期投資を抑えた低額の月額費用での利用を可能にした。

周辺機器との連携イメージ(RFIDデバイスなど)

 多様なRFIDリーダーライターや無線LANプリンターと標準接続ができるよう設計されているため、製造現場で既に保有している、または導入予定の各種デバイスを用いて在庫管理・棚卸し管理を行うことができる。標準対応デバイスは、RFIDリーダーライターが株式会社デンソーウェーブ製の「SP1」、無線LANプリンターがセイコーインスツル株式会社製の「MP-B30」。標準対応デバイス以外で利用の際は検証が必要となる。

 プリンターと無線LANで通信する機能が標準搭載されているため、ネットワークが整備されていない現場環境でも、在庫・製品などに貼付する管理ラベルなどの印刷が行える。

 サービスの料金は月額9万円から。在庫管理/棚卸管理サービスでのRFIDを使った運用は別途オプション費用が必要。

 凸版印刷では、順次、メーカー各社のデバイスと連携共通化を図り、標準対応デバイスを拡充するとともに、NAVINECTおよびNAVINECTクラウドを、製造業を中心とした企業に対して提供し、2023年までに100社への導入を目指す。