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凸版印刷、製造業のDXを支援するクラウドサービス「NAVINECTクラウド」 5分野のアプリケーションを提供

 凸版印刷株式会社は21日、製造業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援するクラウドサービス「NAVINECT(ナビネクト)クラウド」を発表した。凸版印刷が自社製造拠点のデジタル化のために開発・導入してきた製造アプリケーションを、幅広い業界・業種向けに汎用化しているとのことで、販売は同日より開始する。

 NAVINECTクラウドは、2019年4月より提供している製造業向けDX支援ソリューション「NAVINECT」の主要アプリケーションをクラウドサービスとして提供するもの。NAVINECTでは顧客ごとにシステム設計から運用までを個別にカスタマイズし、オンプレミス型のソリューションとして提供していたが、NAVINECTクラウドでは、幅広い企業で手軽に導入できるように汎用化されており、「生産点検」「見える化」など、製造現場のデジタル化においてニーズの高い5分野のアプリケーションを提供する。

 クラウドサービスのため、製造現場でのサーバー設置が不要で手軽に導入可能なほか、インターネット環境があれば、タブレットなどの情報通信端末を用いてどこからでも利用できるとのこと。また、機密性の高い製造情報は、凸版印刷のセキュア系事業の提供基盤として実績のある自社データセンターで保管・管理するため、安全・安心に利用できるとした。

 なお、先行して提供しているNAVINECTと組み合わせたオンプレミスでの提供や、アプリケーションのカスタマイズ、運用サポートなどのサービス提供にも対応。複雑な製造工程においてデジタル化の課題を抱える企業にも、最適な形で対応できるとアピールしている。

 具体的なアプリケーションとしては、まず「生産点検」「見える化」を5月21日より提供。「在庫管理」「帳票管理」を7月から、「トレース」を2020年度中に順次提供する予定で、これらのアプリケーションを組み合わせて利用することもできる。

 価格は、1分野あたり月額23万円から。契約は年間契約となる。